テニスの四大大会ウィンブルドン選手権の女子シングルスで、第14シードの大坂なおみが現地7月5日の4回戦(ベスト16をかけた試合)で、第1シードで世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)を6-2、7-6で破り、自身初の準々決勝(ベスト8)に進出した。日本の女子選手がウィンブルドンで8強入りするのは、2004年の杉山愛以来22年ぶりとなる。

世界1位をストレートで撃破

試合は約1時間28分。大坂は力強いショットでサバレンカを押し込み、第1セットを6-2で先取した。競り合った第2セットもタイブレークにもつれると、そこから連続でポイントを重ねて7-6(2)で振り切り、セットカウント2-0のストレート勝ちを収めた。

大坂がサバレンカに勝ったのは2018年の全米オープン以来、8年ぶり。世界ランキング1位の選手から勝利を挙げたのは、2019年10月に当時1位のアシュリー・バーティを破って以来、約6年9か月ぶりの金星となった。敗れたサバレンカにとっては、四大大会でセットを落とさずに敗れるのは2020年以来で、四大大会のタイブレークでの連勝も止まった。

苦手だった芝で開く新境地

大坂は全豪オープンと全米オープンでそれぞれ2度、通算4度の四大大会優勝を誇る実力者だ。一方で、球足が速く弾みが低い芝のコートは相性が良くないとされ、ウィンブルドンではこれまで4回戦に進めず、ベスト16の壁を越えられずにいた。今大会での8強入りは、自身のウィンブルドンでの最高成績を大きく塗り替えるものだ。

大坂は2023年に出産を経験し、2024年に競技へ復帰した。復帰後は着実に調子を取り戻しており、苦手としてきた舞台での躍進は、キャリアの新たな一歩といえる。

SNSでも大きな反響

世界1位を破る金星とあって、試合後には日本のX(旧ツイッター)で「大坂なおみ」がトレンド入りした。同じ時間帯に話題となっていたサッカーのワールドカップの試合結果と並び、多くの投稿が集まった。準々決勝の相手は、別の4回戦の勝者との対戦となる。芝の大舞台で頂点を目指す戦いに、さらなる注目が集まりそうだ。