秋のG1に向けた3歳馬のトライアル2競走が13日に行われた。中山競馬場の第80回朝日杯セントライト記念(GII、芝2200メートル)は12番人気のジャスティンシカゴ(牡3、原優介騎手、宮田敬介厩舎)が制し、3連単が28万4140円まで跳ね上がる波乱となった。阪神競馬場の第44回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII、芝1800メートル)は1番人気のモンローウォーク(牝3、戸崎圭太騎手、上村洋行厩舎)が2着に3馬身差をつけて勝ち、対照的に人気どおりの決着となった。
中山は12番人気が差し切り、単勝5060円
セントライト記念は16頭立てで、午後3時45分に発走した。天候は曇り、芝コースは稍重だった。ジャスティンシカゴは4つのコーナーを2番手、3番手、4番手、3番手で通過し、直線で抜け出して2分14秒0で駆け抜けた。上がり3ハロンは34秒2で、馬体重は前走から2キロ増の508キロだった。
2着は2番人気のサヴォアフェール(松山弘平騎手)で、1馬身差の2分14秒2。3着はさらに2分の1馬身差の6番人気アウダーシア(津村明秀騎手)が入った。4着には3番人気のアスクエジンバラ(岩田康誠騎手)が続いたが、4コーナーを先頭で回りながらクビ差で3着を取り逃がした。
1番人気に推されたのはゴーイントゥスカイ(武豊騎手)だったが、同馬は4コーナーを11番手で回る後方からの競馬となり、追い込みきれずに勝ち馬から0秒4差の6着に終わった。払戻金は単勝が5060円、馬連が1万1560円(34番人気)、3連単は741番人気の28万4140円に達した。
阪神のローズSは1番人気が2着に3馬身差
ローズステークスは12頭立てで、午後3時30分に発走した。雨が降るなか、芝コースは良馬場を保った。モンローウォークは2番手を進み、直線で先頭に立つと後続を突き放して1分44秒5でゴールした。上がり3ハロンは34秒1、馬体重は2キロ減の450キロだった。
2着は3番人気のエンネ(坂井瑠星騎手)で1分45秒0、そこから1馬身2分の1差の3着に2番人気のイクシード(C・ルメール騎手)が入った。4着は10番人気のファストフォワード(小崎綾也騎手)だった。単勝は190円で、上位人気3頭がそのまま3着までを占める堅い決着となった。
3着までが本番への「切符」 トライアル制度とは
両競走はいずれも「トライアル」に指定されている。JRAによると、セントライト記念は3着以内の馬に菊花賞(GI、10月25日・京都、芝3000メートル)の、ローズステークスは3着以内の馬に秋華賞(GI、10月18日・京都、芝2000メートル)の優先出走権が与えられる。
G1は出走できる頭数に限りがあり、登録が多ければ出走にこぎ着けられない馬も出る。トライアルで3着までに入れば、その枠争いに関係なく本番へ進めるため、春に実績を残せなかった馬にとっては貴重な巻き返しの機会になる。セントライト記念でジャスティンシカゴ、サヴォアフェール、アウダーシアの3頭が、ローズステークスでモンローウォーク、エンネ、イクシードの3頭が、それぞれ本番への出走権を手にした。
三冠馬の名を冠した79年の歴史
セントライト記念は1947年に創設された。JRAの解説によると、日本競馬史上初の三冠馬で顕彰馬でもあるセントライト号の功績をたたえて設けられた競走で、創設当初は東京競馬場の芝2400メートルで行われていた。距離や開催場の変更を経て、1980年から現在の中山競馬場・芝2200メートル(外回り)に定着している。2014年には朝日新聞社から寄贈賞を受け、名称が「朝日杯セントライト記念」に改められた。1着の本賞金は5400万円。
ローズステークスは1983年に3歳牝馬限定の重賞として創設され、翌1984年にGIIへ格付けされた。1996年に秋華賞が新設されたことに伴ってそのトライアルに指定され、舞台も10月の京都から9月の阪神へ移った。2007年に距離が200メートル短縮され、現在の芝1800メートル(外回り)となっている。1着の本賞金は5200万円だった。
