SAMURAI BLUE(日本代表)は9月24日から10月5日までの12日間に戦った4試合をすべて勝ち、10月のキリンカップサッカー2026で優勝した。日本サッカー協会(JFA)の公式記録によると、結果はウルグアイ代表に3-1、ベネズエラ代表に2-1、エクアドル代表とは0-0からのPK戦を5-4で制し、決勝でニュージーランド代表に2-1だった。今夏のFIFAワールドカップ後初めての活動で、年明けのAFCアジアカップ サウジアラビア2027へ向けた森保一監督の第3期目の滑り出しにあたる。

4試合の観客数は、ウルグアイ戦(宮城)が4万4070人、ベネズエラ戦(広島)が2万7882人、エクアドル戦(横浜)が6万5012人、決勝(国立競技場)が6万1812人で、合わせて19万8776人だった。

ウルグアイ戦は3-1 塩貝健人が代表初ゴール、ベネズエラにも2-1

9月24日のウルグアイ戦は、11分に松木玖生(サウサンプトンFC)が先制し、42分にマキシミリアノ・アラウホに追いつかれた。均衡が破れたのは後半アディショナルタイム1分で、伊東純也(KRCゲンク)のパスを交代出場の塩貝健人(VfLヴォルフスブルク)が上田綺世(LOSCリール)に預け、リターンを受けて右足でゴール右隅に決めた。JFAによると、塩貝は出場4試合目での代表初ゴールだった。同6分には伊東のパスに上田が反応して追加点を挙げた。

内容では押し込まれた時間もあった。公式記録ではシュート数は日本8本、ウルグアイ16本、コーナーキックは日本2本、ウルグアイ4本で、ボール支配率は日本51.6%、ウルグアイ48.4%だった。主将は堂安律(アイントラハト・フランクフルト)で、ボランチには佐野海舟と佐野航大の兄弟が並んだ。ウルグアイは今夏のワールドカップ後に、セレッソ大阪でもプレーしたディエゴ・フォルランが暫定監督に就いている。主審はオーストラリアのアレクサンダー・キングが務めた。この勝利で日本のウルグアイとの通算対戦成績は3勝3分け4敗となった。

9月28日のベネズエラ戦は、雨の中、エディオンピースウイング広島で行われた。前半は0-0で、後半開始直後の46分にケビン・ケルシーに先制された。日本はその3分後の49分に上田が同点とし、後半アディショナルタイム6分に上田がPKを決めて勝ち越した。GKは小久保玲央ブライアン、主将は鎌田大地が務め、初招集の中野就斗、齋藤俊輔が先発に名を連ねるなど、ウルグアイ戦から先発を大きく入れ替えた。公式記録ではシュート数は日本9本、ベネズエラ6本、ボール支配率は日本50.4%、ベネズエラ49.6%で、ほぼ互角の内容だった。

エクアドル戦は0-0からPK戦 5人全員が成功

10月1日、横浜国際総合競技場でキリンカップが開幕した。日本はエクアドル代表と対戦し、90分を0-0で終えた。公式記録の試合形式は「90分 PK戦」で、延長は行わずにPK戦に入った。公式記録によると、日本は上田、鎌田、伊藤洋輝、相馬勇紀、前田大然の5人全員が成功し、エクアドルは3人目をGK鈴木彩艶(アストン・ビラ)が止めた。PK戦は5-4で、日本が決勝へ進んだ。なお、JFAの試合リポートはPK戦を「5-3」と記しているが、公式記録ではエクアドルの成功は5人中4人で、本記事は公式記録に従った。

試合内容は拮抗した。シュート数は日本6本、エクアドル5本、ボール支配率は日本49.5%、エクアドル50.5%だった。JFAによると、エクアドルはマルセロ・ガジャルド監督の就任2戦目で、ワールドカップでは日本と同じくラウンド32に進んだチームである。森保監督は試合後、「アジアカップでもPK戦は考えられるので、良いシミュレーションができた」と述べ、コーチとテクニカルスタッフがデータを取りながら準備を続けてきたと明かした。

同じ日の第1試合では、ニュージーランド代表がパナマ代表と1-1で90分を終え、PK戦を制して決勝に進んだ。

決勝はニュージーランドに2-1 4バックで臨みシュート20本

10月5日の国立競技場での決勝で、日本は3試合続けた3バックから4バックに切り替えた。28分、中野のクロスが相手に当たってこぼれたところを上田が左足で決めて先制したが、32分にクリス・ウッドのインターセプトからベン・オールドに決められて追いつかれた。決勝点は71分で、交代出場の中村敬斗(オリンピック・リヨン)が左から折り返したボールを堂安が右足で合わせた。JFAによると、堂安のゴールは昨年11月のガーナ戦以来だった。

公式記録では、シュート数は日本20本に対しニュージーランドは3本、ボール支配率は日本71.2%、ニュージーランド28.8%で、日本が終始押し込んだ。上田はこの試合の1点で、4試合の得点を計4とした。同じ日の3位決定戦は、パナマがエクアドルと1-1からのPK戦を7-6で制した。

キリンカップの開催は2022年以来4年ぶりで、4か国によるノックアウト形式で行われた。JFAによると、前身の「ジャパンカップ」は1978年に始まり、2022年大会まで33回開かれた。日本は1991年に初優勝し、それ以降11度のタイトルを獲得していた。前回の2022年大会は決勝でチュニジアに敗れて準優勝で、今回はそれ以来の優勝となる。JFAは、日本の次の試合を11月のシンガポール遠征でのブラジル代表、パラグアイ代表との対戦としている。

31人から3人が離脱 FIFAの日程統合で12日間に4試合

森保監督は9月17日、4試合に臨むメンバー31人を発表した。横浜F・マリノスの谷村海那、サンフレッチェ広島の中野、サウサンプトンFCの松木、KVCウェステルロー(ベルギー)の齋藤の4人が代表初招集で、ワールドカップ北中米大会のメンバーから続けて選ばれた20人に、初招集と復帰組の計11人が加わった。森保監督は発表時、「ミッションはアジアカップ優勝だが、これまで通りやっていきたい」と話していた。

ただし31人はそろわなかった。JFAは9月22日、冨安健洋(クリスタル・パレス)がけがのため4試合とも不参加になると発表した。さらに9月28日には、キリンカップを前に安藤智哉(FCザンクトパウリ)がけがのため、佐藤龍之介(バレンシアCF)がクラブ事情のためチームを離れると発表している。

4試合がまとまって組まれたのは、FIFA(国際サッカー連盟)が従来9月と10月に2試合ずつ設けていた国際マッチデーを、選手の移動負担を考慮して今年から統合したためだとJFAは説明している。短い期間に先発を入れ替えながら全勝したことについて、決勝で得点した堂安は「簡単ではない相手に対して4連勝を当たり前のようにできるという日本代表の強みは、勝負強さとして出せた」と振り返った。

観客動員では、1999年に横浜国際総合競技場で行われたキリンカップの日本対ペルー戦の6万7354人が、JFAによると日本代表のホームゲームで史上最多となっている。