米アップルは8日(現地時間)、開発者会議「WWDC」で、対話アシスタント「Siri」を全面的に刷新し、生成AI機能「Apple Intelligence」を強化すると発表した。iPhone向けの「iOS 27」など各基本ソフト(OS)に搭載し、今秋に無料の更新として提供する。
新しいSiri
アップルによると、新しいSiriは、画面に表示中の内容について質問に答えたり、メッセージやメール、写真をまたいで利用者の文脈に沿った検索をしたりできる。ウェブ検索で最新の情報を調べて答えるほか、複数のアプリにまたがる操作も実行する。専用のSiriアプリでは会話の履歴を管理でき、iCloudを通じて端末間で同期する。
画像生成
画像生成では、「Image Playground」が写実的な画像を作れるようになった。撮影後に写真の構図を整え直す「Spatial Reframing」も加わり、メッセージやメールなどで使える。
プライバシーと提供時期
アップルは、プライバシー保護のために設計した新しい構造を使うと説明し、会話履歴はiCloudで非公開のまま同期するとしている。サーバー側のモデルを使う機能には、1日あたりの利用上限を設ける。
開発者向けのベータ版は、iOS 27などで同日始まった。来月に一般向けのパブリックベータを公開し、英語設定の端末向けの提供を年内に始める。正式提供は秋の予定だ。欧州連合(EU)ではMacとVision Proに限られ、中国では規制対応中のため当面提供しない。