文部科学省は3日、京都大学について、「国際卓越研究大学」の認定と体制強化計画の認可の水準を「満たし得る」との結論に至ったとする有識者会議の審査結果を公表した。正式に認定されれば、東北大学、東京科学大学に次ぐ3校目となる。
審査結果と今後の手続き
文科省によると、審査は「国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議(アドバイザリーボード)」が担った。京都大学は第2期の公募で認定候補に選ばれ、体制強化計画案を磨き上げてきた。アドバイザリーボードは、この計画案が認定・認可の水準を満たし得ると判断した。
文科省は今後、国際卓越研究大学法に基づく認定・認可の手続きを進める。最終的な認定は文部科学大臣が判断する。京都大学は「正式な認定・認可を目指し引き続き尽力する」とのコメントを出した。
制度と大学ファンド
国際卓越研究大学は、政府が運用する大学ファンドの運用益を助成に充て、世界最高水準の研究大学を育てる制度だ。文科省によると、第2期の公募は2024年12月24日に始まり、2025年5月16日に締め切られた。
制度の認定第1号は東北大学で、2024年11月に認定された。科学技術振興機構(JST)は2025年2月18日、東北大学に初年度の助成として154億539万円余りを交付した。2校目の東京科学大学は2026年1月23日に認定され、2月27日に体制強化計画が認可された。京都大学はこれに続く。
京都大学の計画
京都大学は体制強化計画で、従来の部局ごとの小講座制を改め、研究領域を基本単位とする「デパートメント制」の導入を柱に掲げた。あわせて、教育の枠組みを見直す「学位プログラム制」も導入する方針を示した。湊長博総長はメッセージを公表し、正式な認定・認可に向けて計画の実現に取り組む姿勢を示した。