大相撲九月場所が13日、東京・両国の国技館で初日を迎えた。日本相撲協会は11日、西横綱の豊昇龍(立浪部屋)が初日から休場すると発表しており、番付に載る2人の横綱のうち土俵に上がるのは大の里だけとなる。関脇から大関に戻った安青錦、新関脇の藤ノ川ら、上位の顔ぶれは前の場所から大きく入れ替わった。
横綱2人のうち豊昇龍が初日から休場
協会が11日に更新した休場力士情報によると、幕内では豊昇龍のほかに東前頭十二枚目(荒汐部屋)と東前頭十六枚目(湊川部屋)の2人が初日から休場する。幕下以下も含めると、休場を届け出た力士は20人を超えている。
協会の歴代横綱一覧では、現役の横綱は第74代の豊昇龍智勝と第75代の大の里泰輝の2人だ。豊昇龍はモンゴル・ウランバートル出身で令和7年3月場所から横綱を務め、幕内優勝は2回。大の里は石川県津幡町出身で、令和7年7月場所に昇進し、優勝は5回を数える。横綱が1人しか土俵に上がらない15日間となる。
安青錦、陥落から1場所で大関に戻る
大関は琴櫻、霧島、安青錦の3人。このうち安青錦は、ウクライナ・ヴィンニツャ出身で令和8年1月場所に大関へ上がり、5月場所を最後に番付を落としたが、九月場所で再び大関に載った。協会の番付トピックスは「5月場所以来2場所ぶりの大関」と記し、大関に返り咲く「再大関」は令和8年5月場所の霧島以来、昭和以降14回目だと説明している。
同じ再大関でも中身は対照的だ。霧島は令和6年5月場所を最後に大関から落ち、戻ったのは2年後の令和8年5月場所だった。安青錦は関脇で臨んだ1場所だけで元の地位に復帰した計算になる。幕内優勝は安青錦と霧島がともに3回、琴櫻が1回だ。
京都出身の新三役は文政11年以来
新関脇は西関脇の藤ノ川(伊勢ノ海部屋)。番付トピックスによると、京都府出身力士の新関脇・新三役は文政11年(1828年)10月場所の緋縅以来で、198年ぶりとなる。伊勢ノ海部屋からの新関脇も平成28年5月場所の勢以来だ。初土俵から22場所での関脇昇進は、協会の集計で歴代10位タイの速さにあたる。
新小結は東小結の伯乃富士(伊勢ヶ濱部屋)。鳥取県出身では昭和39年1月場所の琴櫻以来、戦後2人目の新三役となる。伊勢ヶ濱部屋は先場所の義ノ富士に続く2場所連続の新三役で、同じ部屋から2場所続けて新三役が出るのは平成19年の時津風部屋(時天空・豊ノ島)以来だ。1つの場所で新三役が2人そろうのも、令和5年1月場所の琴ノ若(現・琴櫻)と若元春以来になる。
場所前インタビューで藤ノ川は「来場所も精一杯の相撲を取るので、応援よろしくお願いします」と話し、伯乃富士は「幕内優勝、そしてさらに上を目指して一生懸命頑張ります」と述べた。関脇は熱海富士が3場所連続で務め、小結には令和6年9月場所以来となる大栄翔が入った。
新入幕2人、兄弟そろって幕内は史上14組目
新入幕は東前頭十五枚目の朝翠龍(高砂部屋)と、西前頭十六枚目の寿之富士(伊勢ヶ濱部屋)の2人。朝翠龍は大阪府出身で日本体育大学から角界に入った。兄は幕内の朝紅龍で、兄弟がそろって幕内の番付に載るのは令和7年7月場所の琴勝峰・琴栄峰以来、史上14組目となる。寿之富士はモンゴル出身の幕内力士として33人目、同志社大学の出身者としては平成10年11月場所の大碇以来4人目だ。
再入幕は時疾風と湘南乃海。十両には荒汐部屋の丹治と時津風部屋の時不動が新たに加わり、生田目が令和7年7月場所以来の十両に戻った。九月場所は8月31日に番付が発表され、千秋楽は27日。次の十一月場所(福岡国際センター)の前売り券は19日から売り出される。
