れいわ新選組の山本太郎代表(51)は7月9日、東京都内で記者会見を開き、党代表を辞任し、政界を引退すると表明した。あわせて、共同代表の大石晃子氏と奥田芙美代・参院議員も辞任すると明らかにした。

辞任・引退の理由

山本氏は理由として、みずからの健康問題と、道路交通法違反を挙げた。健康については、会見で「多発性骨髄腫の一歩手前」と自身の状態を説明した。多発性骨髄腫は血液のがんの一種だ。

道交法違反は、2025年10月に大分県内の高速道路で、法定速度80キロの区間をレンタカーで149キロで走行したもので、山本氏は罰金9万円の略式命令と90日間の運転免許停止処分を受けていた。制限速度をほぼ倍近く上回る速度で、危険な違反だった。これらを重く見て、党の代表と国会議員の職を退く判断に至ったとみられる。

党名変更と代表選

れいわは、山本氏の退場にあわせて党名を変更する方針を示した。山本氏個人の知名度に支えられてきた党が、看板を掛け替えて再出発を図る形となる。

新しい代表を選ぶ代表選は、7月17日に告示し、31日に投開票する日程で行われる。山本氏はれいわを2019年に立ち上げ、街頭での演説やインターネット配信を駆使して支持を集めてきた党の「顔」であり、後継の選定は党の存続を左右する。

問われる説明責任

れいわはこれまで、与党の政治家の不祥事に対し、街頭やSNSで厳しく説明責任を求めてきた。今回、代表みずからが重大な交通違反を理由の一つに挙げて辞任・引退するのは、その基準を自らにも適用した対応といえる。他党に厳しい追及を重ねてきた立場だけに、身内の問題にどう区切りをつけるかが注目されていた。山本氏は代表と議員の職をともに退くことで、みずから責任を取る道を選んだ。