れいわ新選組は7月3日、山本太郎代表が2025年10月にレンタカーを運転中、大分市の東九州自動車道で、法定速度の時速80キロを大幅に超える149キロで走行し、道路交通法違反(速度超過)で検挙されていたと公表した。
法定速度を69キロ超過、罰金と免停
党の説明によると、違反があったのは2025年10月9日で、速度違反自動取締装置(オービス)で検知された。法定速度を69キロ上回る速度だった。山本代表は今年4月に罰金9万円の略式命令を受け、5月には運転免許停止90日の行政処分を受けたという。
議員辞職の翌日に出頭、党は厳重注意
山本代表は今年1月21日、健康上の問題を理由に参議院議員を辞職した。血液のがんにつながりかねない病気の進行を防ぐためだと説明し、党代表の職には留任した。れいわによると、山本代表はその翌日の1月22日に大分県警に出頭した。党の山本譲司幹事長は、代表を厳重注意の処分とした。
公表は週刊誌報道の後
一連の経緯は、週刊誌が報じたことを受けて党が公表した。報道では、警察からの呼び出し状への対応が遅れたことや、レンタカーの契約者が山本代表の元秘書だったことなどから、対応の経緯を巡る指摘も出ている。これに対し党側は、速度違反があったことは認めた上で、警察への出頭は日程を調整して適切に対応したなどと説明している。
俳優から政治家、2019年にれいわ結成
山本代表は、俳優として活動した後に政治の世界に転じ、2019年にれいわ新選組を立ち上げた。2019年の参院選で当選して国会議員となったが、今年1月に辞職した。現在も党の代表を務めている。
大幅超過は重い処分の対象
速度超過は、重大な交通事故につながりかねない危険な行為として、道路交通法で罰則が定められている。今回のように法定速度を大きく上回る違反は、罰金や免許停止といった重い処分の対象となる。れいわ新選組は、違反があった事実を認めた上で、代表を厳重注意とする対応をとったとしている。
他者に求めた基準、自らにも問われる
山本代表とれいわ新選組は、これまで自民党など与党の政治家による「政治とカネ」の問題や不祥事に対し、厳しい説明責任や議員辞職を強く求めてきた。仮に与党の政治家が同じように大幅な速度違反を起こし、警察への対応を数か月にわたって先延ばしにした上で、公表が週刊誌報道の後になっていたとしたら、れいわは「厳重注意」での決着を納得して受け入れるだろうか。他者に厳しい基準を求めてきた党が、自らの問題にも同じ基準を当てはめられるかどうかは、今回の対応を見るうえでの一つの視点になる。