安倍晋三元首相が銃撃され亡くなってから、7月8日で4年を迎えた。安倍氏に近い保守派として知られる高市早苗首相は同日、自身のX(旧ツイッター)に追悼のメッセージを投稿した。

高市首相「今でも胸が苦しくなる」

高市首相はXで「本日は、安倍晋三元総理の御命日です。4年前のあの日、令和4年7月8日。私にとっては生涯忘れることのできない日であり、今でも思い出すだけで胸が苦しくなります」と書き込んだ。

高市氏は、安倍政権で総務相や経済安全保障担当相などの要職を歴任し、保守的な政治信条を共有する後継者と目されてきた。首相となった今も、折に触れて安倍氏への思いを語っており、この日の投稿には大きな反響が寄せられた。

銃撃事件から4年

安倍氏は2022年(令和4年)7月8日、奈良市で参議院選挙の応援演説をしていた最中に、背後から銃で撃たれ、その日のうちに亡くなった。67歳だった。白昼の街頭で、警護中の元首相が凶弾に倒れたこの事件は、国内外に大きな衝撃を与えた。

事件をきっかけに、要人警護(警備)の体制が抜本的に見直されたほか、容疑者の動機として語られた宗教団体をめぐる問題など、さまざまな議論が広がった。事件は、民主主義社会において言論を暴力で封じることは決して許されない、という重い教訓を残している。

安倍氏が残したもの

安倍氏は、第1次・第2次政権を通じて、憲政史上最長となる通算在職日数を記録した。大規模な金融緩和などを柱とする経済政策「アベノミクス」や、「自由で開かれたインド太平洋」を掲げた外交など、国内政治と国際社会に足跡を残した。その評価はさまざまだが、戦後の日本政治を語るうえで欠かせない政治家であったことは間違いない。命日の7月8日は、その存在の大きさを改めて考える日となっている。