一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は14日、家庭でのゲームの遊び方を親子で話し合うための啓発サイト「家族でつくるゲームのやくそく」を公開した。遊ぶ時間や使う金額、遊ぶ場所、オンラインでの他人とのやり取りといった項目を、遊び始める前に家族で決めるよう促す内容で、決めた約束を書き込むシートも配布する。

「一方的な制限ではなく約束」 書き出して見直す

サイトは、家庭のルール作り、漫画、動画、やくそくシート、保護者向けの手引き、年齢別の表示区分、関連情報の7つで構成する。CESAは、ルールについて「一方的な制限ではなく、家族みんなが気持ちよくゲームを使うための約束」だと位置づけ、話し合って決めることを勧めている。

決めた内容は書き出して残し、子どもの成長や遊び方の変化に合わせて定期的に見直すよう求めている。話し合う項目として挙げるのは、遊ぶ時間の長さ、使ってよい金額、遊ぶ場所、オンラインで知らない相手とどこまでやり取りするか、の4点だ。

CESAは2020年3月にもゲーム関連4団体で「親子で話し合う『ゲームのやくそく』について」という資料をまとめており、今回のサイトはその内容を家庭向けに読みやすく整理したものと位置づけている。

見守り機能とCEROの年齢区分も案内

サイトは、ゲーム機やスマートフォンに備わる見守り機能の使い方も紹介する。任天堂の「みまもりSwitch」と、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのプレイステーション向けの家族向けアプリを挙げ、遊んだ時間の把握や使える金額の制限、インターネット接続の制限ができると説明している。ゲーム機の側にこうした機能が用意されていることを知らない保護者が少なくないため、ルールと機能の両輪で使うことを促す構成になっている。

あわせて、特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)が付けるA・B・C・D・Zの年齢区分にも触れ、購入前に対象年齢を確かめる目安になるとした。こども家庭庁や警察庁、総務省がまとめたインターネット利用の手引きへのリンクも置いている。

時間や場所を決める家庭、高校生では16.7%

家庭でのルール作りは、実際にはどの程度行われているのか。こども家庭庁が今年2月に公表した令和7年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」の速報によると、スマートフォンを使う10歳から17歳の子どもの保護者のうち、何らかの方法で利用を管理していると答えたのは85.8%だった。取り組みの内訳は、フィルタリングが49.2%、対象年齢に合ったサービスやアプリを使わせているが42.1%、利用してよい時間や場所を決めて使わせているが38.4%となっている。

学校段階別に見ると差が大きい。利用してよい時間や場所を決めて使わせていると答えた保護者は、小学生(10歳以上)で61.9%、中学生で49.4%、高校生では16.7%まで下がる。何らかの方法で管理している割合も、小学生の95.6%から中学生92.1%、高校生75.1%と下がっていく。0歳から9歳の子どもの保護者では96.8%が管理しており、画面が見える距離で使わせているが58.6%、時間や場所を決めているが57.0%だった。

ゲームは子どものネット利用の中心にある。同じ調査では、インターネットを使う中学生の87.1%、小学生(10歳以上)の85.5%が「ゲームをする」と答えた。機器としてもゲーム機を通じてインターネットを使う青少年は66.2%にのぼる。青少年の1日あたりの平均利用時間は前年度から約25分増えて約5時間27分だった。調査は10歳から17歳の青少年5,000人とその保護者5,000人、0歳から9歳の子どもの保護者3,000人を対象にしている。

アカウント売買を扱う「STOP!RMT!」も

CESAは9日にも、日本オンラインゲーム協会(JOGA)と共同で、RMT(リアルマネートレード)の啓発サイト「STOP!RMT!」を公開している。ゲーム内のアイテムやアカウントを現実のお金で売買する行為や、代わりに課金する「課金代行」が利用規約違反にあたることや、それに伴うトラブルと危険を説明する内容だ。千葉県警、神奈川県警、警視庁の協力を得て、摘発された事例も載せている。