米メタは4日(米国時間)、写真・動画共有アプリ「インスタグラム」で新たな有料サブスクリプション「Instagram Plus(インスタグラム・プラス)」の提供を日本を含む世界各国で始めたと発表した。加入者はストーリーズを親しい相手に優先して表示させたり、通常は使えない限定機能を利用したりできる。

加入すると何ができるのか

メタによると、Instagram Plus の追加機能は大きく三つに分かれる。

一つ目は、親しい相手とのやり取りを深める機能だ。24時間で消える「ストーリーズ」を親しい友達に優先して表示できるほか、アニメーション付きの「スーパーハート」を贈れる。ストーリーズの有効期限を24時間から48時間に延ばすこともできる。

二つ目は、投稿の反応を詳しく知る機能だ。ほかの利用者のストーリーズを開く前に内容を確認したり、自分のストーリーズが何回見返されたかを把握したりできる。閲覧者の一覧を名前で検索する機能もつく。

三つ目は、見た目を細かく変える機能だ。アプリのアイコンを選べるほか、プロフィール文の書体を変えたり、通常は3件までのピン留め投稿を最大6件に増やしたりできる。無料の基本機能はこれまで通り使える。

日本などで先行テスト、月額319円

Instagram Plus は、正式提供の数か月前から一部の国でテストが続けられていた。メタは料金について公式発表で「月額料金などの詳細はアプリ上でご覧いただけます」としており、アプリ内の定期購入では日本で月額319円、米国で3.99ドルと表示される。加入手続きはアプリの設定画面から行い、「今後数か月にわたり、特典として使える機能を継続的に追加していく」(メタ)という。

インスタグラムはこれまで、利用者に無料で使ってもらう代わりに広告を収益の柱としてきた。月額課金の導入は、その仕組みに新たな選択肢を加えるものだ。

広告頼みからの脱却狙う

メタが有料サービスを広げる背景には、収入源を広告一本から多様化させたい狙いがある。世界有数の利用者を抱えるインスタグラムで月額課金の仕組みを設けたことは、その試みの一つだ。

利用者にとっては、これまで無料で親しんできたSNSに「課金するかどうか」という判断が新たに加わる。基本の投稿や閲覧は引き続き無料で使えるが、投稿をより目立たせたい人や機能を細かく使い分けたい人に向けて、月数百円の選択肢が用意された形だ。SNSが広告収入だけに頼らず、利用者からの直接課金へ軸足を一部移す流れが、世界最大級のアプリでも進んでいる。