ドイツ北西部ニーダーザクセン州の選挙管理官は9月14日、13日に投票された州内の地方選挙のうち、郡と特別市の議会を選ぶ「郡議会選」の暫定最終結果を公表した。キリスト教民主同盟(CDU)が得票率27.2%で第1党を維持し、社会民主党(SPD)が24.6%で続いた。右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は15.9%で第3党となり、前回2021年の4.6%から3倍を超えて伸びている。
議席は113から384へ
郡議会選は、郡(ラントクライス)と郡に属さない特別市(クライスフライエ・シュタット)、それにハノーバー広域連合の議会を選ぶ選挙をまとめたものだ。州内の45選挙区が対象で、州全体を通して比べられる唯一の数字として扱われる。
改選された2350議席のうち、AfDは2021年の113から384に増えた。CDUは741から635、SPDは712から590にそれぞれ減らしている。緑の党は得票率15.9%から14.1%に下がって352議席から305議席となり、左翼党は2.8%から6.0%に上がって60議席から134議席に伸びた。自由民主党(FDP)は6.5%から3.7%に落ち、154議席から88議席に減っている。左派のザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)は今回が初参加で、1.0%・23議席だった。
有権者は642万人で、投票率は64.6%。2021年の57.0%から上がった。
旧西ドイツ側で初の二桁
AfDは旧東ドイツ地域を地盤としてきた政党で、旧西ドイツ側のニーダーザクセンでは伸び悩んでいた。同じ州内での得票率を見ると、2022年の州議会選(第2票)は11.0%、2025年の連邦議会選(第2票)は17.8%だ。地方選で二桁に届いたのは今回が初めてとなる。
州の人口は約800万人で、うち約630万人が選挙権を持つ。今回の地方選では郡議会選のほかに市町村議会の選挙も同時にあり、合わせて2182の議会の2万9501議席が改選対象となった。立候補したのは6万8061人で、うち2万364人が女性、336人が他のEU加盟国の国籍を持つ。投票と開票にあたった無報酬の選挙従事者は約8万6000人にのぼる。
ザルツギッター市で第1党に
45の郡議会選挙区のうち、AfDが第1党となったのは鉄鋼の街ザルツギッター市の1か所だ。得票率は27.4%で、SPDの25.8%、CDUの23.2%を上回った。市議会の46議席のうちAfDが13を占め、SPDが12、CDUが11と続く。
同市では2021年、SPDが35.0%で16議席、CDUが29.8%で14議席を取り、AfDは10.5%の5議席にとどまっていた。投票率は48.1%から56.4%に上がっている。
首長選の決選投票は27日
13日には395の自治体で市長・町長にあたる首長の選挙も同時に行われ、1123人が立候補した。過半数を得た候補がいない自治体では、上位2人による決選投票が9月27日に実施される。
ドイツでは9月6日に投票されたザクセン・アンハルト州議会選で、AfDが43.8%を得て第1党となっている。CDUは17.2%、SPDは9.3%、緑の党は8.9%、左翼党は8.6%、BSWは5.3%で、投票率は77.8%だった。9月20日にはベルリン市議会選とメクレンブルク・フォアポンメルン州議会選が控えている。
