シャープは、自社初となるスマートウォッチ「からだメイト Watch(MH-W01)」を7月9日に発売する。腕に着けるだけで、食事などで取り込んだ「摂取カロリー」を自動で推定できるのが最大の特徴だ。6月16日に発表した。

着けるだけで「食べたカロリー」を推定

多くのスマートウォッチは、運動や心拍から「消費カロリー」を測れる。一方、食べて取り込んだ「摂取カロリー」は、自分で食事内容を記録する必要があり、手間がかかっていた。

からだメイト Watchは、米ヘルビ(HEALBE)社の特許技術「FLOW(フロー)テクノロジー」を使い、この摂取カロリーの推定を自動化した。腕に触れたセンサー(生体電気インピーダンスセンサー)が微弱な電流を流し、体内の水分の移動や糖の変化を捉えて、取り込んだカロリーの推定値を割り出す。消費カロリーとの差し引き(収支)も画面で確認できる。

水分アラートや画面の自動切り替え

体内の水分バランスも見守り、水分補給が必要なときは音と振動で知らせる。心拍数などのバイタルデータや、歩数などの活動量も測れる。

独自の操作画面「サーキットビュー」も備えた。起床時には睡眠時間やその日の天気・予定、日中は歩数や心拍数・消費カロリー、就寝前には翌日の天気や予定と、時間帯に応じて表示内容が自動で切り替わる。

仕様と価格

画面は約1.32インチの有機EL(OLED)で、常時表示に対応する。防水・防塵は5ATM/IPX8・IP6X相当で、ハンドソープでの洗浄もできる。対応OSはAndroid 14以上とiOS 17以上。本体は約42×42×9.4ミリ、質量は約33グラムで、色はゴールドとシルバーの2色。

希望小売価格はオープンで、シャープの公式通販サイトでは5万9400円(税込)。健康データをまとめる専用アプリ「からだメイト」と連携し、月額600円の有料プランでは管理栄養士監修の助言も受けられる。ただし医療機器ではなく、あくまで軽い運動の記録・管理に使う製品だと位置づけている。

後発参入、摂取カロリーで差別化

スマートウォッチ市場は、米アップルの「Apple Watch」や海外メーカーが先行してきた。市場が伸び悩むなかでの後発参入となるが、シャープは「摂取カロリーの自動推定」という独自機能で他社との違いを打ち出す。食事管理や健康づくりの需要を取り込めるかが、普及の鍵となる。