長野県塩尻市の市長選が9月20日に投開票され、現職の百瀬敬(ももせ・たかし)氏が1万5321票を獲得して再選した。塩尻市選挙管理委員会が同日公表した開票結果によると、立候補したのは2人で、もう1人の上間たくみ氏の得票は6506票だった。票差は8815票である。
有効票の7割を現職が固めた
開票結果の内訳をみると、投票総数2万1964票のうち有効投票が2万1827票、無効投票が137票だった。百瀬氏の1万5321票は有効投票の70.2%にあたり、上間氏の6506票は29.8%となる。持ち帰りなどの票はなかった。
同委員会は開票率が45.5%となった午後10時の時点で中間の得票を公表し、その後に最終の確定値を発表している。
投票率は前回の5割台から4割台へ
今回の投票率は40.72%。塩尻市選挙管理委員会は、前回にあたる令和4年(2022年)の市長選の投票率が50.56%だったことを併せて示している。5割台からの下落で、有権者の6割近くが投票に行かなかったことになる。
当日の有権者数は5万3944人で、男性が2万6871人、女性が2万7073人。このうち投票した人は2万1964人で、差し引き3万1980人が棄権した。投票率は男性が39.86%、女性が41.57%と、女性がやや上回っている。
投票者の内訳では期日前投票が9204票を占め、投票した人の41.9%にあたる。4割を超える有権者が投票日を待たずに1票を投じた計算だ。このほか不在者投票が206票、投票日当日の投票が1万2554票だった。
期日前投票の受け付けは、塩尻総合文化センターが9月14日から19日まで、北部交流センター(広丘支所)と吉田支所、楢川支所が9月16日から19日まで行われた。投票日当日の投票時間は午前7時から午後8時までで、楢川地区の第1から第3投票区のみ午後7時で締め切る扱いだった。
2期目に入る百瀬市政
百瀬氏は令和4年10月1日に塩尻市長へ就任した。市の公式サイトに掲載した就任あいさつでは「ともに支えあえる心豊かな地域づくり」を目指すと述べ、人口減少や少子高齢化という構造的な課題への対応に猶予はないとの認識を示していた。
1期目の市政運営について、百瀬氏は「徹底した対話と現場主義」を第一に掲げ、市民や団体、企業との対話を通じて声を聴くことと、弱い立場の人々への配慮を優先してきたと総括している。市が掲げる都市像は「多彩な暮らし、叶えるまち。─田園都市しおじり─」で、令和8年度は第六次塩尻市総合計画の第1期中期戦略の最終年にあたる。同年度の予算を百瀬氏は「教育充実と暮らし応援」と名付けた。
塩尻市の人口は2026年9月1日現在で6万4714人、世帯数は2万9689世帯。中期戦略の総仕上げと次の計画づくりが、2期目の市政に引き継がれる。
