一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)などは9月19日、千葉市の幕張メッセで開いている「東京ゲームショウ2026」について、最終日となる21日の開催を終日中止すると発表した。台風25号の接近に伴い、21日午後以降に風雨がさらに強まり、交通機関への影響も懸念されることから、来場者と出展社、関係者の安全、安全な帰宅を最優先に考慮したとしている。20日は予定通り開催する。
21日分は払い戻し、20日分は払い戻さない
公式サイトの告知によると、21日に来場する予定だった分のチケットは払い戻す。方法は購入した各プレイガイドからの案内に従うよう求めており、詳細が決まり次第、公式サイトでも知らせるとしている。
一方、20日は予定通り開催するため、20日分のチケットの払い戻しは行わない。主催者は20日についても「今後の天候や会場周辺の状況等により、安全確保のため、一部の設備やコンテンツの変更・中止等を行う場合がございます」と断ったうえで、最新の気象情報と交通機関の運行状況を確認し、時間に余裕を持って来場するよう呼びかけた。
21日に予定していたイベントステージの一部については、会場の安全状況を確認したうえで、公式番組としてオンライン配信を実施できるよう調整しているという。配信の有無や内容、時間は決まり次第、公式サイトと公式SNSで知らせるとしている。
30周年で会期を延ばした矢先、一般公開は2日だけに
東京ゲームショウは今年が30周年にあたり、会期を9月17日から21日までの5日間に広げていた。5日間はTGS史上最長で、17日と18日が業界関係者らのビジネスデイ、19日から21日までの3日間が一般公開日という構成だった。21日の中止で、一般の来場者が入れる日は19日と20日の2日だけになる。21日は午前9時30分から午後4時までの予定だった。
出展の規模も過去最大だった。CESAが17日に公表した数字では、出展社数は昨年の1,136社を上回る1,138社で、内訳は国内540社、海外598社。出展した国・地域は昨年の47から53に増えた。一方で出展小間数は昨年の4,157小間から3,999小間に減っている。来場予定者数は30万人としていた。インディーゲームコーナーには292社が並び、ビジネスミーティングエリアの出展は昨年の177から251に増えるなど、商談の場としての性格も強めていた。
台風25号は「大型で強い」勢力、21日に関東へ接近
気象庁が20日午前3時45分に発表した台風情報によると、台風25号(ドゥージェン)は20日午前3時の時点で日本の南にあり、中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。大きさは「大型」、強さは「強い」で、時速20キロで北西へ進んでいた。21日午前3時には八丈島の南西約330キロに達し、そのまま北へ進む見込みとしている。
会場のある千葉県について、銚子地方気象台が20日午前4時46分に出した天気概況では、20日は気圧の谷や湿った空気の影響で雷を伴って激しく降る所があり、21日は台風が本州の南海上を通って関東甲信地方に接近するため、昼前から雷を伴って非常に激しく降る所がある見込みとしている。千葉県北西部と北東部の予想降水量は、20日午前6時から21日午前6時までで、1時間に多い所で40ミリ、24時間で200ミリ。太平洋沿岸の海上は21日にうねりを伴って大しけになるとして、船舶に高波への警戒を求めている。
幕張メッセはJR京葉線の海浜幕張駅が最寄りで、東京湾岸に面する。台風の接近で鉄道が計画運休に入れば、来場だけでなく帰宅の手段も限られる。主催者は中止を決めた理由に、来場者らの安全と並べて「安全な帰宅」を挙げている。
