東京国際映画祭は9月18日、10月26日から11月4日まで開く第39回のガラ・セレクション部門15作品と、アニメーション部門12作品を発表した。同日から約60秒の予告編が関東近郊の劇場で流れ始めたほか、オープニング・センターピース・クロージングの3作品を含む9作品の先行抽選販売の受け付けも始まっている。この9作品は10月17日の一般販売を行わないため、9月28日までの抽選が事実上唯一の購入機会となる。
世界の映画祭で評価された作品と邦画大作が並ぶ
ガラ・セレクションは賞を争うコンペティション部門とは別の枠で、世界の国際映画祭で話題になった作品と、邦画の大作の最新作を上映する。今回の15本には、ルーマニアのクリスティアン・ムンジウ監督が第79回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受けた『Fjord』が入った。ノルウェーへ移住したルーマニア人一家が、娘の体にできた痣から虐待を疑われ、子どもと引き離される物語で、セバスチャン・スタンとレナーテ・レインスヴェが出演する。
『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督の新作『ワイルド・ホース・ナイン』も並ぶ。ジョン・マルコヴィッチがベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受けた作品だ。
邦画では、NHK連続テレビ小説の映画化となる劇場版「虎に翼」(監督・梛川善郎、出演・伊藤沙莉、岡田将生、松本幸四郎)、白石和彌監督が大泉洋・松田龍平と組んだ『BYE BYE LOVE 探偵はBARにいる』、川上未映子の小説を岨手由貴子監督が映画化しカンヌの「ある視点」部門に出品された『すべて真夜中の恋人たち』、中川龍太郎監督が北村匠海と出口夏希を主演に据えた『君の話』などが入る。俳優のケイト・ブランシェット氏が来日し、上映後の質疑応答に登壇する予定の難民映画基金の助成短編5本も、この部門での上映となる。
アニメーションは新作9本と女性監督の特集3本
アニメーション部門の12本は、新作9本と特集上映3本で構成する。新作には、『野生の島のロズ』のドリームワークスが手がけた『フォーガットン・アイランド 忘却の魔法島』、夏目真悟監督にとって初のオリジナル長編劇場アニメとなる『ghost/夜の果て』(アニメーション制作・マッドハウス、声の出演・堀田真由、高橋一生)、錦織敦史監督とCloverWorksが組んだ『GROTESQQQUE-グロテスク-』などが並ぶ。フランスの『Iron Boy』は2026年のアヌシー国際アニメーション映画祭で3部門を受賞している。
残る3本は「女性監督、それぞれの世界」と題した特集で、公開済みの作品を女性監督という切り口で並べ直す。劇場版「名探偵コナン」シリーズで初の女性監督作となった永岡智佳監督の『紺青の拳』、渡邉こと乃監督の『金の国 水の国』、吉村愛監督の劇場アニメ『ベルサイユのばら』を上映する。
話題作9本は抽選のみ 一般発売の対象外
先行抽選の対象は、オープニングの映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」、センターピースの『ゴジラ-0.0』、クロージングの『コロニー/群体』と、ガラ・セレクションの6作品。オープニングは10月26日に丸の内ピカデリーとTOHOシネマズ日比谷で上映し、岡田准一、松坂桃李、清野菜名の各氏と瀬々敬久監督の登壇を予定する。クロージングにはヨン・サンホ監督、プロデューサーのヤン・ユミン氏、俳優のク・ギョファン氏が立つ予定だ。
受け付けは9月28日まで。1回の申し込みで2枚まで申し込め、当選の連絡は10月5日と6日にメールで届く。当選者は10月7日正午から9日午後11時59分までに購入する。料金はオープニング・センターピース・クロージングが一般3500円・学生2700円、ガラ・セレクションが一般2700円・学生2000円で、いずれも税込み。座席は購入時に選べる。映画祭全体のチケット一般発売は10月17日に始まるが、この9作品はそこには並ばない。
テーマは「CONNECT」、グッズは廃棄スクリーンを再利用
今年の映画祭のテーマは「CONNECT ー 映画が繋ぐ、その先の世界」。オリジナルグッズは、廃棄される映画館のスクリーンを再利用して製品を作る東京テアトルのブランド「SCRE:EN」と組み、ホワイトスクリーンの生地を使ったB5判のドキュメントケースと、キャップ2種を売る。ケースは裏面の透明部分に映画のチラシを差し込んでデザインを替えられる。キャップは前面に映画祭のハッシュタグ「#TIFFJP」、後ろにロゴを刺しゅうした(スクリーン素材は使っていない)。10月14日からグッズ販売サイトで扱い、会期中は会場でも一部を売る。価格は未定としている。
