日本維新の会は9月18日、新しい党役員人事を発表した。同党の公式サイトに掲載された常任役員の一覧によると、幹事長には参院比例区選出の柴田巧氏が就いている。総務会長は高木かおり参院議員から、神奈川10区選出の金村りゅうな衆院議員に代わった。代表の吉村洋文大阪府知事と、共同代表で国会議員団の長を務める藤田文武衆院議員は留任している。
交代の直接のきっかけは、前日の内閣改造だ。首相官邸が17日に公表した第2次高市改造内閣の閣僚名簿によると、幹事長だった中司宏衆院議員が内閣府特命担当相(こども政策・少子化対策・若者活躍・規制改革・共生共助)として初入閣し、行政改革担当と国家公務員制度担当も兼ねた。自民党と維新の連立政権で維新側から閣僚が起用されたのは、これが初めてとなる。党の資金や選挙、日程を差配する幹事長が内閣に入り、党務の要が1日で入れ替わった。
幹事長は富山出身の参院議員
柴田氏の経歴は公式サイトに詳しい。それによると1960年に富山県西砺波郡砺中町(現在の小矢部市)に生まれ、早稲田大大学院政治学研究科の博士前期課程を修了した後、1988年に森喜朗衆院議員の秘書となった。1999年の富山県議選で初当選して3期を務め、2010年の参院選比例区で初当選し、2016年まで1期6年を務めている。
維新の常任役員は大阪選出が多い。代表の吉村氏は大阪府知事、副代表の横山ひでゆき氏は大阪市長で、共同代表の藤田文武氏は大阪12区、顧問の馬場伸幸氏は大阪17区、政務調査会長の梅村さとし氏は大阪5区から選ばれている。今回幹事長と総務会長に就いた柴田氏と金村氏は、いずれも大阪以外を地盤とする。金村氏が兼ねる「全国維新連絡会会長」は、党名のとおり全国の組織を束ねる役職だ。
「代行」3ポストはすべて地方議員
新体制でもう一つ目を引くのが、補佐役の人選である。幹事長代行に大阪府議会議員(吹田市選出)の杉江ゆうすけ氏、政務調査会長代行に大阪市会議員(港区選出)の藤田あきら氏、総務会長代行に大阪市会議員(鶴見区選出)の黒田まりこ氏と、3つの「代行」ポストをいずれも地方議員が占めた。常任役員には、このほかにも大阪府議の森かずとみ氏、大阪市議の辻淳子氏、山下真奈良県知事、宮本一孝門真市長が並んでいる。
公式サイトが載せる常任役員18人の内訳は、国会議員が衆院8人・参院1人の計9人。残る9人は、大阪府知事・大阪市長・奈良県知事・門真市長の4人と、大阪府議2人・大阪市議3人の計5人で、国会議員と地方側がちょうど半々になっている。
総務会長の高木氏は退任
高木かおり氏は18日に公開された党の動画の告知で「総務会長が役職を卒業」と紹介され、総務会長を退いた。公式サイトの本人ページによると、高木氏は大阪府立三国丘高校、京都女子大を卒業して三菱信託銀行に勤務し、2011年と2015年の堺市議選で2期当選した後、2016年の参院選大阪府選挙区で初当選、2022年に2期目の当選を果たしている。
維新は連立政権で初めて閣僚を出し、政権運営の一角を担う立場になった。中司氏は入閣にあたって党の幹事長を離れており、公式サイトの本人ページに記載された役職は、選挙区の大阪11区と、過去に務めた党選対本部長代理・国会議員団幹事長代行・衆院議院運営委員会理事となっている。
