東京ゲームショウ2026を主催する一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月19日、千葉市の幕張メッセで開いている同展について、会期最終日にあたる21日の開催を終日中止すると発表した。台風25号の接近に伴い、「午後以降に風雨がさらに強まり、交通機関への影響も懸念される」ことから、来場者と出展社、関係者の安全と「安全な帰宅」を最優先に判断したと説明している。20日は予定通り開く。

東京ゲームショウ(TGS)は1996年に始まった国内最大のゲーム見本市で、今年が30回目にあたる。CESAが主催し、日経BPとソニー・ミュージックソリューションズが共催する。17日と18日を商談向けのビジネスデイ、19日から21日を一般公開日とする構成だった。

30周年で1日延ばした会期が、結局は前回と同じ4日間に

今年のTGSは30周年を機に会期を5日間に広げ、CESAは「史上最長」と打ち出していた。前回2025年は9月25日から28日までの4日間だったから、丸1日ぶんの上積みである。その追加した1日が、そのまま失われる形になった。実際の開催日数は17日から20日までの4日間となり、前回と並ぶ。

規模の面では過去最大の陣容だった。CESAによると出展は1138社で、内訳は国内540社、海外598社。海外の出展社が国内を上回り、参加は53の国・地域に及んだ。出展小間数は3999小間で、来場予定者数は30万人としていた。前回の総来場者数は26万3101人で、4日間でこれを3万6899人上回る目標だったことになる。一般公開日を3日から2日に減らして目標に届かせるのは、実勢としてかなり厳しい。

払い戻しは「21日を選んで買った人」が対象

21日分のチケットは払い戻す。払い戻しの方法は購入した各プレイガイドの案内を確認するよう求め、詳細が決まり次第、公式サイトでも知らせるとしている。

対象がはっきりしているのは、TGSの売り方によるところが大きい。一般公開日のチケットは当日券を売らず、すべて日付を指定した前売のみで、価格は中学生以上の1日入場券が3000円、待ち時間を短縮できるファストチケットが1日6000円、特別割引チケットが1日1500円、会期を通して使えるプレミアムチケットが3万円(いずれも税込み)。小学生以下は無料だ。日付で売っているため、21日を選んだ人だけを切り分けて返金できる。

一方、20日分は「予定通りの開催となるため」払い戻しを行わない。ただし天候や会場周辺の状況によっては、安全確保のために一部の設備やコンテンツを変更・中止する場合があるとしている。20日は雨や風が強まる見込みだとして、気象情報と交通機関の運行状況を確かめ、時間に余裕を持って来場するよう呼びかけた。

中止分の一部はオンライン配信へ振り替えを調整

21日に予定していたイベントステージについては、一部を公式番組としてオンライン配信できるよう調整しているという。会場の安全状況を確認したうえで判断し、実施の有無や内容、配信時間が決まり次第、公式サイトと公式SNSで知らせるとした。新作の発表や実演を最終日に置いていた出展社にとっては、来場者に見せる機会をどこまで取り戻せるかがここにかかる。

気象庁によると、台風25号(ドゥージェン)は19日午後6時現在、北緯27.5度・東経138.7度にあり、中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。21日午後3時には中心気圧960ヘクトパスカル、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルまで発達する見込みだ。21日は敬老の日の祝日で、19日から23日まで続く5連休の3日目にあたる。人出が多い時期に一般公開日の1日が失われる。CESAは今後の進路や交通機関の運行状況によってさらに案内が変わる場合があるとして、公式サイトと公式SNSで最新情報を確認するよう求めている。