厳しい暑さが続くなか、環境省と気象庁は各地で「熱中症警戒アラート」を発表し、警戒を呼びかけている。危険な暑さが予想される地域に出される情報で、梅雨明けを前に発表が増えている。
「熱中症警戒アラート」とは
熱中症警戒アラートは、環境省と気象庁が令和3年度(2021年度)から運用している情報だ。暑さの厳しさは、気温だけでなく湿度や日ざしも影響する。そこで、これらをまとめて表した「暑さ指数(WBGT)」が著しく高くなると予想される地域に、前日の夕方や当日の朝に発表される。
発表は、全国を58に分けた地域ごとに行われる。アラートが出た地域では、外出をなるべく控える、屋内でもエアコンを使う、こまめに水分と塩分をとる、といった予防行動が呼びかけられる。
より危険な「特別警戒アラート」
2023年の気候変動適応法の改正では、さらに危険度の高い「熱中症特別警戒アラート」が創設された。過去に例のないような広域的な危険な暑さで、健康に重大な被害が出るおそれがある場合に、都道府県単位で発表される。
特別警戒アラートが出た地域では、一人ひとりの予防行動に加え、家族や周囲の人が高齢者らに声をかけて見守る「共助」や、自治体などによる「公助」も求められる。
この夏も厳しい暑さの見通し
環境省によると、気候変動などの影響で、国内で熱中症により救急搬送される人は毎年数万人を超え、亡くなる人も高い水準が続いている。今夏も、東日本や西日本、沖縄・奄美で平年より気温が高く、梅雨明け後は最高気温が40度以上の酷暑日となる所もあると予想されている。
熱中症は、屋外だけでなく室内でも起こる。とくに高齢者や幼い子どもは注意が必要で、のどが渇く前の水分補給や、暑さ指数の確認が呼びかけられている。