高速道路各社は、9月19日から23日までの5連休に全国の高速道路で10キロ以上の渋滞が279回起きると予測している。下り線が125回、上り線が154回で、上り線のほうが29回多い。同じ曜日の並びだった今年のゴールデンウィーク(5月2日〜6日)の実績は225回(下り96回、上り129回)で、今回の予測はこれを54回上回る。

一方で、30キロ以上の長い渋滞の回数は逆に減る。予測は10回(下り5回、上り5回)で、ゴールデンウィークの実績19回(下り9回、上り10回)を9回下回る。渋滞の数は増えるが、極端に長いものは今年の大型連休より少ない、という見立てだ。

最長は中央道下りの45キロ 通常35分の区間が135分に

各社の予測で最も長いのは、中央道下りの相模湖インターチェンジ(IC)付近を先頭とする最大45キロの渋滞で、19日と20日のいずれも午前6時がピークとなる。渋滞はどちらの日も午前5時から午後4時まで続く見込みで、高井戸ICから相模湖ICまでの通過には、渋滞がないときの約35分に対して約135分がかかると見積もられている。差は約100分にのぼる。

上り線で最も長いのは、22日午後5時に関越道の坂戸西スマートIC付近を先頭とする最大40キロだ。藤岡ジャンクション(JCT)から鶴ヶ島ICまでは、通常の約25分に対して約80分がかかる。同じ22日には中央道上りの小仏トンネル付近で最大30キロが予測され、大月ICから八王子JCTまでが通常の約25分に対して約120分となる。

東北道は下りが20日午前9時に羽生パーキングエリア(PA)付近で最大35キロ、上りが22日午後6時に加須IC付近で最大35キロ。九州道の上りは22日午後5時に八代IC付近で最大25キロで、人吉ICから八代ICまでが通常の約25分に対して約75分と予測されている。この区間では、令和8年熊本地震の復旧工事に伴って宇城氷川スマートIC〜八代IC間で対面通行規制が続いており、それが渋滞の要因となっている。

東海地方では、東名・新東名から伊勢湾岸道へ向かう流れで19日午前6時から午後8時ごろにかけて断続的に最大50キロの渋滞が見込まれ、通過に約130分かかるとされる。

東北道下りは「午前6時前か午後4時以降」なら約20分

各社は、時間帯をずらせば所要時間が大きく変わるとして、具体的な回避例を示している。

20日の東北道下り・浦和IC〜館林ICは、ピークの午前9時から正午にかけて1時間10分かかる見込みだが、浦和ICを午前6時より前か午後4時以降に通過すれば約20分で済むと予測する。各社の資料は、ピーク時の所要時間を渋滞がない場合の「約4倍」としている。

22日の関越道上り・藤岡JCT〜鶴ヶ島ICも同様で、ピークの午後5時から7時は約1時間30分かかるのに対し、藤岡JCTを正午より前か翌日午前2時以降に通過すれば約30分程度にとどまるとしている。

東北道の羽生PA付近について、各社は渋滞の原因を「サグ」と説明している。下り坂から上り坂に変わる地点で、運転者が気づかないうちに速度が落ち、後続車が次々とブレーキを踏むことで渋滞が発生する。渋滞の発生しやすい場所には標識が設けられており、各社は速度の回復を呼びかけている。

5連休はETC休日割引の対象外

今回の5連休は、ETCの休日割引が使えない。東日本・中日本・西日本の高速道路3社と本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社は今年3月17日、2026年度の休日割引について、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、シルバーウィークおよび3連休といった交通が集中する時期を除いて適用すると発表している。9月19日から23日はこの除外期間にあたり、土日を含めて割引は適用されない。渋滞をさらに悪化させないための措置で、料金面での「連休だから安くなる」効果は期待できない。

9月19日から23日が5連休となるのは、21日が敬老の日、23日が秋分の日で、その間の22日が「国民の休日」として休みになるためだ。祝日法は祝日に挟まれた平日を休日とすると定めており、内閣府はこの並びによって2026年の9月22日が休日になるとしている。この形の5連休は2015年以来11年ぶりとなる。

加えて19日は、愛知・名古屋で開かれる第20回アジア競技大会の開会式の日にあたる。NEXCO中日本は、大会期間が連休と重なることから、選手や関係者の移動も見込まれるとして、東海地方での交通混雑の緩和に協力を求めている。