高市早苗首相は2日、訪問先のインド・デリーでモディ首相と会談した。首相官邸は同日、公式X(旧ツイッター)で「厳しい国際情勢を踏まえ、同国と戦略的関係をより一層強化していくことで一致した」と発表した。両首脳は経済安全保障やAI分野での協力をうたう複数の共同声明を交わした。
会談の概要
外務省によると、会談は現地時間2日午前、約90分間行われた。高市首相のインド訪問はモディ首相の招待によるもので、首相官邸のXへの投稿では、1日にデリー到着、2日に首脳会談と日程が刻まれた。
会談後、両首脳は「日印首脳共同声明」「経済安全保障協力に関する日印共同宣言」「AI分野における協力に関する日印共同声明」を発表した。外務省によると、経済安全保障やエネルギー、AIなど幅広い分野での協力が盛り込まれた。
両国は昨年8月、モディ首相が来日した際に「経済安全保障イニシアティブ」を立ち上げ、重要鉱物などの分野で連携を確認していた。今回の会談は、その流れを引き継いで協力を具体化する位置づけとなった。
首相が掲げた「3本柱」
高市首相は訪問前の1日、ぶらさがり会見で今回の狙いを説明した。首相官邸がXと公式サイトで公開した会見要旨によると、首相は「日印の戦略的協力関係の深化」「経済安全保障における協力の推進」「両国企業による投資やイノベーションに向けた連携」の3点を挙げた。
首相は同じ会見で、日米豪印(クアッド)の枠組みも含め「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けてモディ氏と議論する考えを示した。中国が経済的威圧や海洋進出を強めるなかで、インドとの連携の重要性が「ますます高まっている」と述べた。
官民で2兆円の投資
経済面では、昨年掲げた対印民間投資10兆円の目標のうち、すでに2兆円規模の投資が決まったと外務省が発表した。今回の訪問には日本の企業関係者150社以上が同行し、日印経済フォーラムが開かれた。外務省によると、両首脳は100件を超える協力文書が交わされたことを歓迎した。次世代エネルギーでの協力も打ち出された。
Xでの発信と反応
今回の外遊で、首相官邸はX上で日程や成果を随時発信した。会談翌日に投稿した、インド訪問の様子を伝える動画付きの投稿は、4日時点で約57万回表示され、「いいね」は1万5000件を超えた。首相の発言要旨や訪問日程も、公式アカウントから直接公開された。