気象庁は9月19日午後4時45分、台風25号(ドゥージェン)に関する全般気象解説情報を発表した。大型の台風25号は21日までに「強い」勢力の台風となり、21日から22日ごろにかけて伊豆諸島から東日本の太平洋側に接近する見込みだという。21日に予想される最大風速は関東地方と伊豆諸島でともに35メートル、最大瞬間風速は50メートル。20日午後6時から21日午後6時までの24時間降水量は、関東地方・伊豆諸島・東海地方のいずれも多い所で300ミリとしている。21日は敬老の日、22日は休日にあたり、19日から23日の秋分の日まで5連休の期間と重なる。

19日午後3時は日本の南、中心気圧975ヘクトパスカル

大型の台風25号は19日午後3時、日本の南の北緯26.9度・東経139.1度にあって、ゆっくりした速さで北西へ進んでいた。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。強風域は中心の北側750キロ、南側390キロに及ぶ。

気象庁が同日午後3時45分に出した進路予報によると、25号は20日午後3時に日本の南を時速10キロで北北西へ進み、21日午後3時には八丈島の西約150キロに達する。この時点で中心気圧は960ヘクトパスカルまで下がり、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル、暴風域の半径は250キロに広がる。22日午後3時には日本の東へ抜けて時速45キロで北東へ進み、23日午後3時までに温帯低気圧に変わると予想されている。

「大型」で「強い」が意味するもの

気象庁は台風の規模を「大きさ」と「強さ」という二つの物差しで表す。大きさは風速15メートル以上が吹く強風域の半径で決まり、500キロ以上800キロ未満が「大型」、800キロ以上が「超大型」となる。強さは中心付近の最大風速で決まり、33メートル以上44メートル未満が「強い」、44メートル以上54メートル未満が「非常に強い」、54メートル以上が「猛烈な」である。25号は現時点で「大型」の階級にあり、最大風速30メートルのため強さの階級は付いていないが、21日までに「強い」に上がる見通しだ。

気象庁が今回とくに警戒を促しているのは、この「大型」という性質である。強風域が広いぶん、台風の中心が近づく前から激しい雨が降り、総降水量が積み上がりやすい。実際、19日午後6時から20日午後6時までの24時間降水量でも、関東地方と伊豆諸島で150ミリ、東海地方で120ミリが予想されている。最も強い雨が来る21日を待たずに地盤が緩み、その状態で最大の雨を迎えるおそれがある。

伊豆諸島は21日に「猛烈な風」、波は8メートル

風の予想では、20日は伊豆諸島と東海地方で最大風速20メートル・最大瞬間風速30メートル。21日は関東地方と伊豆諸島で最大風速35メートル・最大瞬間風速50メートル、東海地方で最大風速25メートル・最大瞬間風速35メートルに強まる。気象庁は伊豆諸島について、21日は一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散したりするおそれのある猛烈な風が吹く所がある見込みだとして、不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるよう求めた。

波も高くなる。20日に予想される波の高さは伊豆諸島7メートル、東海地方6メートル、小笠原諸島6メートル、関東地方5メートル。21日には伊豆諸島8メートル、関東地方と東海地方が7メートル、東北地方が5メートルまで上がり、いずれもうねりを伴う。

雨は22日まで続く見込み

雨のピークは21日だが、そこで終わらない。21日午後6時から22日午後6時までの24時間降水量は、多い所で東北地方200ミリ、関東地方200ミリ、東海地方150ミリ、伊豆諸島120ミリと予想されている。台風が東日本を通過したあとも、東北地方では雨が続く計算になる。

気象庁は、東日本の太平洋側では20日から22日ごろにかけて、東北地方では21日から22日ごろにかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけた。落雷や降ひょうにも注意が必要で、局地的には竜巻などの激しい突風が起きるおそれもあるとしている。台風の進路によっては、警報級の大雨や暴風となる範囲がさらに広がる可能性があるという。次の全般気象解説情報は20日午前5時ごろに発表される予定だ。