大型で猛烈な勢力の台風9号が7月5日、マリアナ諸島付近を北西へ進んでいる。気象庁によると、5日午後6時現在の中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートルに達している。今後フィリピンの東を進んだあと、10日ごろに沖縄の南へ近づく予想で、気象庁は沖縄・奄美を中心に早めの備えを呼びかけている。
中心気圧910ヘクトパスカルの「猛烈な」勢力
台風9号は5日午後6時の時点で、北緯13度35分・東経147度35分のマリアナ諸島付近を、時速20キロで北西へ進んでいる。中心の南側と北側にそれぞれ広い風の範囲を伴い、風速25メートル以上の暴風域は中心から半径約140キロ、風速15メートル以上の強風域は半径約500キロに及ぶ。
台風の勢力は、中心付近の最大風速によって「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階で表される。9号の55メートルは最上位の「猛烈な」に当たり、屋外での行動が極めて危険になる水準だ。中心気圧の910ヘクトパスカルは、日本に近づく台風としてはかなり低く、勢力の強さを示している。
10日にかけて沖縄・先島諸島へ
気象庁の進路予想では、台風9号は7日から9日にかけてフィリピンの東の海上を進み、その後やや進路を北寄りに変える。10日には沖縄の南の海上に達し、沖縄本島地方や先島諸島が暴風域に入る恐れがある。
海の影響は風より早く現れる。うねりを伴った高波が8日ごろから沖縄地方に押し寄せる見込みで、気象庁は海のレジャーや漁業での警戒を促している。進路によっては先島諸島が長時間、暴風や大雨にさらされる可能性がある。台風は速度が遅いほど同じ地域に影響を及ぼす時間が長くなるため、上陸や最接近の時刻だけでなく、荒天が続く長さにも注意がいる。
「ダブル台風」、早めの備えを
今回は台風9号に加えて台風10号も発生しており、2つの台風が同時に存在する「ダブル台風」の状態になっている。台風どうしが近い距離にあると、互いの動きに影響し合って進路が複雑になることがあり、予想が変わりやすい。
台風の進路や勢力の予想は時間とともに更新される。次回の情報は6日午前に発表される予定で、気象庁は最新の台風情報や自治体の避難情報を確認し、飛ばされやすい物の固定や停電への備えなど、風が強まる前の準備を進めるよう呼びかけている。