民間信用調査会社の帝国データバンクは、2026年7月に値上げされる飲食料品が2566品目に上ると発表した。値上げ1回あたりの平均値上げ率は11%。中東情勢の悪化による原油高などが背景にある。
7月はパンや即席めんが多く
「品目数」は、値上げされる商品の種類の数を指す。主要な食品メーカー195社を対象にした調査で、7月は2566品目。単月で2千品目を超えるのは、2026年4月(2838品目)以来3か月ぶりで、7月としては2023年(3595品目)に次ぐ多さとなった。
分野別で最も多かったのは、即席めんや缶詰などの「加工食品」で1084品目。次いで「パン」が1078品目で、食パンや菓子パン、総菜パンなどが大手メーカーを中心に一斉に値上げされた。平均11%の値上げは、例えば税抜き200円のパンなら20円あまり高くなる計算だ。
背景は「中東発」の原油高
値上げが膨らんだ大きな要因は、中東情勢の悪化だ。米国とイスラエルによるイランへの攻撃で地政学的なリスクが高まり、原油の輸送路であるホルムズ海峡の混乱が起きた。これが原油やナフサ(石油製品の原料)の高騰につながった。
石油から作られるトレーやフィルムなどの包装資材、輸送にかかる物流費、原材料の価格がそれぞれ上がった。帝国データバンクによると、値上げ要因では「原材料高」が92.5%と最も多く、「物流費」が71.9%、「包装・資材」が69.8%と続いた。中東情勢が直接の要因となった値上げも24.7%を占めた。
値上げは夏以降さらに
値上げの波は7月で終わらない。2026年通年の値上げ品目数は、1月から11月までの判明分で1万4902品目に上る。調査を始めた2022年以降、5年連続で1万品目を超えた。
先の見通しでは、8月が1898品目、9月が3029品目となり、9月は2026年内で最も多くなる見込みだ。単月で3千品目を超えるのは、2025年10月以来11か月ぶりとなる。食卓に直結する品目が多く、家計の負担はこの夏、一段と重くなりそうだ。