総務省消防庁のまとめで、6月29日から7月5日までの1週間に、熱中症で救急搬送された人が全国で1370人(速報値)に上ったことが分かった。前の週の515人から約2.6倍に急増し、暑さの本格化を裏付ける結果となった。
前週の2.6倍、高齢者が6割超
搬送された1370人のうち、65歳以上の高齢者が862人(62.9%)と6割を超えた。次いで18歳以上65歳未満の成人が27.7%、7歳以上18歳未満の少年が115人(8.4%)だった。
けがや症状の程度では、死者はいなかったものの、入院が必要な中等症以上が全体の約3割を占め、命の危険がある重症も28人(2.0%)に上った。高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくく、重症化しやすいとされる。
4割近くが「住居」で発生
熱中症が起きた場所は、「住居」が495人(36.1%)と最も多かった。屋外の「道路」の299人(21.8%)を上回っており、涼しいはずの室内でも多くの人が熱中症になっている。エアコンを使わなかったり、閉め切った部屋で過ごしたりして、体に熱がこもるケースが目立つとみられる。
消防庁は「涼しい服装を心がけ、我慢せずエアコンを使い、のどが渇く前に水分をとってほしい」などと注意を呼びかけている。
「速報値」とは
今回の数字は、全国の消防本部からの報告を消防庁が毎週集計した「速報値」で、後日、精査した「確定値」に置き換わる。数値はさらに増える可能性がある。気象庁は当面、厳しい暑さが続くと予想しており、こまめな休憩と水分・塩分の補給、周囲の人への声かけなど、一人ひとりの備えが欠かせない。