気象庁は9月16日午前7時15分に発表した台風情報で、マリアナ諸島にある熱帯低気圧が同日午後6時までに台風に変わると予想した。16日午前6時の実況は中心気圧1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速15メートル、最大瞬間風速23メートルで、時速10キロで北西へ進んでいる。

18日に小笠原近海、20日には「日本の南」へ

予報によると、16日午後6時には南鳥島近海で中心気圧998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速18メートルの台風となる。17日午前6時は同じく南鳥島近海で996ヘクトパスカル・最大風速20メートル、18日午前3時には小笠原近海へ進んで985ヘクトパスカル・最大風速25メートルまで下がる。

発達のピークは連休中の予報だ。19日午前3時に小笠原近海で975ヘクトパスカル・最大風速30メートル、20日午前3時には北緯27.9度・東経138.6度の「日本の南」で970ヘクトパスカル・最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルに達する。21日午前3時も970ヘクトパスカルを保ったまま、北緯31.0度・東経138.1度へ北上する予想となっている。中心気圧は1000ヘクトパスカルから970ヘクトパスカルへ、5日間で30ヘクトパスカル下がる計算だ。台風は中心気圧が低いほど勢力が強い。

19日(土)から23日(水)までは、21日の敬老の日と23日の秋分の日、その両日に挟まれて休日となる22日の「国民の休日」が並ぶ5連休にあたる。祝日法は、祝日に挟まれた平日を休日とすると定めており、内閣府は2026年の9月22日がこれに該当するとしている。予報の20日と21日は、この連休のちょうど真ん中だ。

5日先の予報円は半径520キロ 位置の幅は大きい

ただし、日本への影響を今の時点で断定できる段階にはない。気象庁が発表する予報円は、その時刻に台風の中心が入る確率が70%の範囲を示すもので、円が大きいほど進路の不確実性が高い。今回の予報円の半径は、16日午後6時が100キロ、18日午前3時が200キロ、20日午前3時が330キロと広がり、21日午前3時には520キロに達する。直径に直せば1040キロあり、この円のどこを中心が通るかは現時点で絞り込めていない。

予報円の外側には暴風警戒域も示されている。中心が予報円内を進んだ場合に5日先までに暴風域へ入るおそれのある範囲で、19日午前3時で半径370キロ、20日午前3時で460キロ、21日午前3時で650キロと広がっていく。暴風警戒域は「必ず暴風になる範囲」ではなく、「その可能性が残る範囲」を示す。

気象庁は5日先までの予報を6時間ごとに、1日先までの12時間刻みの予報を3時間ごとに更新している。日本へ接近する場合には、24時間先までを3時間刻みで発表する運用に切り替わる。

今年の発生数はすでに24個 平年の年間25.1個に並ぶ

台風に変われば、今年25個目の発生となる。気象庁の統計では、2026年の台風発生数は速報値で24個。月別では8月の10個が突出し、7月が5個、9月はここまで1個にとどまっている。

1991年から2020年までの平年値は、年間25.1個、9月までの累計で18.6個だ。今年はその累計を5個以上上回り、9月半ばの時点で年間の平年値に手が届く水準にある。前年の2025年は年間27個だった。

9月は上陸が最も多い月でもある。平年値の月別上陸数は6月0.2個、7月0.6個、8月0.9個に対し、9月は1.0個で、年間3.0個のうち3分の1が9月に集中する。日本への接近数も8月と9月がともに3.3個で並ぶ。

気象庁は、この熱帯低気圧が台風に変わった段階で台風番号を付け、名称とともに発表する。次の台風情報は、実況と5日先までの予報を含む形で6時間ごとに更新される。