第23回福島県知事選挙は10月25日に投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の内堀雅雄氏(62)が58万5641票を得て4選を果たした。福島県選挙管理委員会の確定結果によると、2位は共産党新人で政党役員の小山田友子氏(33)の3万6839票で、ほかの無所属新人5人はいずれも1万票に届かなかった。投票率は44.05%で、前回2022年の42.58%を上回った。
内堀氏が有効投票の90.76% 2位の小山田氏に約54万9000票差
県選管の開票結果によると、有効投票数は64万5250票。内堀氏の得票はその90.76%にあたり、2位の小山田氏(5.71%)とは54万8802票の差がついた。3位は会社経営の遠藤雄大氏(41)の9460票(1.47%)で、造園業の塚越栄光氏(51)が4391票、白河乗馬学校代表の金山屯氏(86)が3005票、会社経営の長谷沼邦彦氏(59)が2987票、藤本昭一氏(61)が2927票と続いた。
| 候補者 | 年齢 | 党派 | 職業 | 得票 | 得票率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 内堀雅雄 | 62 | 無所属 | 福島県知事 | 58万5641票 | 90.76% |
| 小山田友子 | 33 | 共産 | 政党役員 | 3万6839票 | 5.71% |
| 遠藤雄大 | 41 | 無所属 | 会社経営 | 9460票 | 1.47% |
| 塚越栄光 | 51 | 無所属 | 造園業 | 4391票 | 0.68% |
| 金山屯 | 86 | 無所属 | 白河乗馬学校代表 | 3005票 | 0.47% |
| 長谷沼邦彦 | 59 | 無所属 | 会社経営 | 2987票 | 0.46% |
| 藤本昭一 | 61 | 無所属 | 無職 | 2927票 | 0.45% |
出典: 福島県選挙管理委員会「第23回福島県知事選挙 開票結果(確定)」「立候補届出状況(確定)」
内堀氏以外の6人の得票を合わせると5万9609票で、内堀氏の約10分の1にとどまる。投票総数は65万854票で、このうち無効投票は5604票(0.86%)だった。前回の無効投票は5816票(0.88%)だった。
県が公表している知事プロフィールによると、内堀氏は1964年3月、長野県生まれ。東京大学経済学部を卒業し、2001年に福島県の生活環境部次長となった後、生活環境部長、企画調整部長を経て、2006年12月から14年9月まで副知事を務めた。14年11月に知事に就任し、今回の選挙の時点で3期目だった。
立候補は前回の2人から7人に 内堀氏の得票は9420票増える
県選管の立候補届出状況によると、届け出は告示日の10月8日に行われ、7人が立候補した。党派は小山田氏が日本共産党で、ほかの6人は無所属。現職は内堀氏だけで、ほかはいずれも新人だった。候補者の住所は福島市、白河市、楢葉町、飯舘村、いわき市と県内が多く、長谷沼氏は埼玉県春日部市だった。
前回の第22回選挙(2022年10月30日投開票)は、内堀氏と草野よしあき氏の2人による争いだった。県選管の確定結果では、内堀氏が57万6221票、草野氏が7万7196票で、内堀氏の得票率は88.19%だった。
今回は候補者が5人増え、票の分かれる先が多くなったが、内堀氏の得票は前回より9420票多く、得票率も90.76%に上がった。内堀氏以外に投じられた票は、前回の7万7196票から今回は6人の合計で5万9609票となり、1万7587票少なかった。
投票率44.05%、前回を上回る 最高は檜枝岐村の81.36%
県選管の確定投票率の調べによると、当日の有権者数は147万7389人で、投票した人は65万859人だった。投票率は44.05%で、男性が42.47%、女性が45.57%。前回の42.58%を上回ったが、前々回2018年の45.04%には届かなかった。
有権者数は前回の154万8260人から7万871人減った。投票者数も前回の65万9253人から8394人少ないが、有権者の減り方の方が大きいため、投票率は前回を上回る形になった。
地域別では、市部の投票率が41.99%だったのに対し、町村部は52.46%だった。市町村別に見ると、最も高かったのは南会津郡檜枝岐村の81.36%で、只見町の77.94%、三島町の77.81%、金山町の77.51%と、南会津郡と大沼郡の町村が上位に並んだ。
最も低かったのは双葉郡双葉町の35.98%で、いわき市の36.85%、浪江町の36.97%、大熊町の37.47%が続いた。双葉郡全体の投票率は40.52%だった。ただし、双葉郡の投票率は前回の38.49%から上がっており、双葉町は32.91%から、浪江町は34.97%から、大熊町は35.12%からそれぞれ上がった。
主要4市でも内堀氏が9割前後 町村部の得票率は92.69%
県選管の市町村別の開票結果によると、内堀氏は県内のすべての市町村で最も多くの票を得た。有権者の多い4市の結果は次のとおり。
| 市 | 投票率 | 内堀氏の得票率 | 小山田氏の得票率 |
|---|---|---|---|
| 福島市 | 43.78% | 89.12% | 7.23% |
| 郡山市 | 38.48% | 90.36% | 5.65% |
| いわき市 | 36.85% | 88.08% | 6.62% |
| 会津若松市 | 42.42% | 90.40% | 6.48% |
出典: 福島県選挙管理委員会「第23回福島県知事選挙 開票結果(確定)」「確定投票率に関する調べ」
内堀氏の得票率が最も低かったのはいわき市の88.08%で、いわき市では遠藤氏が2880票(3.12%)を得た。最も高かったのは檜枝岐村の96.73%だった。市部全体の得票率は90.17%、町村部全体は92.69%で、投票率と同じく町村部の方が高かった。
同日の県議補選、3選挙区の結果
知事選と同じ10月25日には、県議会議員の補欠選挙も福島市、郡山市、いわき市の3選挙区(いずれも定数1)で行われた。告示は10月16日だった。県選管の確定結果によると、各選挙区で最も多くの票を得た候補と得票は次のとおり。
福島市選挙区は、半沢まさのり氏が6万6523票を得て、たかはし翔氏の1万3231票を上回った。郡山市選挙区は4人が争い、川前みつのり氏が4万8766票を得た。渡部りゅうじ氏が1万5851票、七海しおり氏が1万5627票、大坂佳巨氏が8157票だった。いわき市選挙区は、あかつ慎太郎氏が5万523票、佐々木たけお氏が3万3174票だった(氏名はいずれも県選管の開票結果の表記)。
補選の投票率は、福島市選挙区が38.52%、郡山市選挙区が36.41%、いわき市選挙区が35.07%だった。2023年11月の県議選の同じ選挙区と比べると、郡山市は32.37%から上がり、福島市は39.41%、いわき市は39.54%からそれぞれ下がった。
同じ日の同じ市の投票でも、補選の投票者数は知事選より少ない。福島市では知事選に9万7341人が投票したのに対し、補選の投票者は8万5651人で、投票率は知事選の43.78%に対して38.52%だった。いわき市でも知事選の36.85%に対し、補選は35.07%だった。
