全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は11月2日、2026年10月の軽自動車の新車販売台数(速報、トレーラー等を除くナンバーベース)が13万2576台だったと発表した。前年同月の14万7306台より10.0%少なく、前年を下回るのは3か月連続となった。日本自動車販売協会連合会(自販連)が同日発表した登録車(排気量660cc超の乗用車・貨物車・バス)の新車販売台数は24万9180台で、前年同月の24万7883台を0.5%上回った。
軽は乗用・貨物ともに前年を下回る
全軽自協の速報によると、10月の軽自動車のうち乗用車は10万2056台で前年同月比10.4%減、貨物車は3万520台で8.7%減だった。乗用車は3か月連続、貨物車は2か月ぶりの減少である。
貨物車の内訳は、ボンネットバンが2544台(16.2%減)、キャブオーバーバンが1万5515台(8.6%減)、トラックが1万2461台(7.0%減)だった。ボンネットバンは13か月続けて前年を下回っている。キャブオーバーバンは運転席の下にエンジンを置いた箱型の商用車で、配送や工事の現場で使われる。軽トラックとあわせ、農家や個人事業主の仕事の足になる車種群である。
前月の9月(16万1783台)と比べると、10月の軽の販売は約2万9000台少ない。1〜10月の累計は139万5341台で、前年同期の140万8804台を1.0%下回った。累計の内訳は乗用車が107万5918台(2.3%減)、貨物車が31万9423台(3.8%増)で、年間を通すと貨物車は前年を上回っている。全軽自協の集計で月間の販売が最も多かったのは2014年3月の30万2345台で、10月の台数はその半分に届いていない。
ダイハツが17.7%減、それでも月間首位
全軽自協がまとめたブランド別の速報で、10月に最も多く売ったのはダイハツの4万7576台だった。前年同月の5万7817台から17.7%減ったが、軽全体に占める割合は35.9%で首位を保った。2位のスズキは4万3498台で6.9%減、3位のホンダは1万9764台で2.8%減、4位の日産は1万1172台で5.2%減だった。主なブランドで前年を上回ったのは三菱(4474台、0.6%増)だけだった。
乗用車に限ると、ダイハツが3万3628台(18.4%減)、スズキが3万3444台(11.5%減)で、両社の差は184台だった。ホンダは1万7678台で、前年同月とほぼ同じ(0.1%増)だった。日産は9257台(1.8%減)、三菱は4024台(5.1%増)で、乗用車の減少はダイハツとスズキの2社に集中した。このほかマツダが2345台(12.7%減)、トヨタが1782台(14.3%減)、SUBARUが1350台(3.5%減)を軽全体で販売した。貨物車では、ダイハツが1万3948台で16.0%減った一方、スズキは1万54台で12.2%増えた。スズキの軽トラックは4907台で35.9%増と伸びが大きかった。
1〜10月の累計で見ると、首位はスズキ(46万376台、シェア33.0%)で、ダイハツ(42万9007台、30.7%)が続く。10月はダイハツが首位だったが、年間を通した順位は入れ替わっていない。
中国の比亜迪(BYD)は10月に軽の乗用車を607台販売した。前月は442台で、全軽自協の表ではブランド別の過去最高を10月に更新した。1〜10月の累計は1255台、軽全体に占める割合は0.1%に満たない。
登録車はホンダ・日産・SUBARUが増加、トヨタは5.8%減
自販連のブランド別速報によると、10月の登録車24万9180台のうち、乗用車は21万6757台で1.1%増えた。排気量の大きい普通乗用車が14万8824台(5.4%増)と伸び、小型乗用車は6万7933台(7.2%減)だった。貨物車は3万1448台(3.9%減)、バスは975台(40.9%増)だった。
ブランド別では、首位のトヨタが11万9964台で5.8%減った。2位のホンダは3万1576台(10.3%増)、3位の日産は1万8027台(13.3%増)、4位のスズキは1万7606台(2.2%増)だった。SUBARUは1万832台で54.7%増と伸び率が最も大きかった。マツダは8161台(1.1%増)、レクサスは7920台(0.8%減)、三菱は3672台(4.1%増)。ダイハツの登録車は890台で、前年同月の2180台から59.2%減った。
国産車の合計は21万4720台で1.3%減ったのに対し、輸入車の合計は3万4460台で13.9%増えた。自販連の輸入車合計には、日本メーカーが海外で生産した車も含まれる。登録車の1〜10月の累計は253万1836台で、前年同期の245万1793台を3.3%上回っている。11月2日のブランド別速報には、燃料別や車名別の内訳は含まれていない。月ごとの内訳を詳しく見た例として、6月分は2026年6月の新車販売台数は確報で42万6868台、前年同月比8.6%増 登録車の電気自動車は1万2225台で2.9倍 ハイブリッドが乗用車の6割超で伝えた。
合計は3.4%減、軽の落ち込みを登録車が補えず
自販連は登録車と軽自動車(全軽自協調べ、ブランド別の「その他」を除く)を足した新車販売台数を公表している。10月分は11月2日時点で掲載されていないため、同じ数え方で両団体の速報値を足すと38万1748台となり、前年同月の39万5164台を3.4%下回る。登録車は1297台増えたが、軽が1万4713台減ったため、合計では前年に届かなかった。合計に占める軽の割合は34.7%で、前年同月の37.3%から下がった。国内の生産の動きは9月の鉱工業生産2.2%上昇、3か月ぶりプラス 自動車と半導体装置がけん引、10月は5.1%増の計画で伝えている。
新車販売台数(登録車+軽自動車)の月別推移(5〜10月)(台)
2025年2026年
数値で見る(単位: 台)
| 項目 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 5月 | 324,054 | 332,986 |
| 6月 | 393,127 | 426,868 |
| 7月 | 390,484 | 417,153 |
| 8月 | 301,194 | 307,371 |
| 9月 | 428,194 | 433,668 |
| 10月 | 395,164 | 381,748 |
2026年の合計を月ごとに見ると、1〜3月は前年を下回り、4月から9月までは6か月続けて前年を上回っていた。9月は43万3668台で1.3%増だった。10月の減少は、7か月ぶりに前年を下回ったことになる。1〜10月の合計は392万7036台で、前年同期の386万359台を1.7%上回っている。
今回の数字はいずれも速報値で、全軽自協と自販連は後日、確報や車種別・燃料別の集計を公表する。
