タグ: サイバー攻撃(2 / 2)
- テクノロジー
サイバー攻撃と情報漏えいの全体像 ランサム被害は最多123件、入口はVPNと委託先
サイバー攻撃による被害は、守りの薄い入口から入ってくる。警察庁によると、2026年上半期のランサムウェア被害の報告は123件で、半期として統計開始以来最多だった。侵入経路はVPN機器が約半数、被害企業の約6割が中小企業だ。政府の共通基盤も保守運用担当者のアカウントを使われ、約24.6万件の個人情報が漏えいした可能性がある。一方、個人情報の漏えい報告は2025年度に1万7139件あったが、勧告は2件、命令は1件にとどまる。国は10月、基幹インフラへの報告義務と攻撃元の無害化に踏み込んだ。
- 国内
北朝鮮ハッカー集団「WaterPlum」を日米豪独が名指し 偽の求人で3万台超が感染、暗号資産17億円分を送金 国内で初めて遠隔操作PCの拠点を摘発
警察庁と国家サイバー統括室は9月18日、米国・オーストラリア・ドイツの情報機関とともに、北朝鮮を背景とするサイバー攻撃グループ「WaterPlum」の手口を公表した。2025年12月頃から2026年7月にかけ、日本を含む100以上の国と地域で3万台以上のパソコンがウイルスに感染し、7千件を超える暗号資産ウォレットの情報が盗まれた。グループが管理するウォレットには少なくとも約17億円相当の暗号資産が送金されていた。日本国内では、北朝鮮のIT労働者が遠隔操作するパソコンを協力者の自宅に置く「ラップトップ・ファーム」を初めて把握し、捜査して解体した。
- テクノロジー
デジタル庁の政府共通システムに不正アクセス 職員ら24万6000件の個人情報が漏えいの可能性 VPNの欠陥突かれる
デジタル庁は9月11日、同庁が運用する政府共通の業務システム「ガバメントソリューションサービス(GSS)」が外部から不正アクセスを受け、各府省庁の職員らの個人情報およそ24万6000件が漏えいした可能性があると発表した。侵入口になったのは、外部から社内網へ安全につなぐための通信機器(VPN機器)の欠陥で、修正プログラムを当てる前に突かれた。漏えいした可能性があるのは氏名やメールアドレス、電話番号などで、マイナンバーや銀行口座、年金番号は含まれていない。一般国民の個人情報も含まれないという。検知は6月25日で、公表までに2か月半を要した。二次被害は現時点で確認されていない。
- AI
Anthropic(アンソロピック)、Claude悪用の遮断事例を公表 ロシア諜報が20超の組織に侵入 中国側の実行役は湖南省の大学生2人 侵害は2〜3時間で完了
米AI企業アンソロピック(Anthropic)は9月10日、自社の生成AI「Claude(クロード)」が悪用された事例と遮断の経緯をまとめた報告書を公表した。2025年12月から2026年8月までの8か月間に確認したもので、サイバー攻撃、世論工作、監視、詐欺、生物学的悪用、通常兵器の開発、無断の「蒸留」という7分野にわたる。ロシアの国家的な諜報活動とみられるグループは20を超える組織に侵入し、数百ギガバイトのデータを盗み出した。中国語話者のグループでは、実行役2人が湖南省の大学の学部生で、1つの作業手順が1か月で12件以上の未知の欠陥候補を見つけていた。同社は、手口そのものは盗んだ認証情報や未修正の機器といった既知のものばかりで、変わったのは攻撃の採算だと分析する。偵察から侵入、データの抜き取りまでをAIに任せられるようになり、企業への侵入が2〜3時間で終わり、1人の攻撃者が数十の被害者を同時に扱った事例が出ている。ただし同社は、標的の選定や盗んだ情報の収益化、結果の確認といった判断は依然として人間が握っていると注記した。最も深刻な侵害のいくつかは、人が全工程を指示した作戦から出ているという。同社は関係アカウントを停止し、当局や業界と情報を共有したうえで、攻撃の痕跡を示すデータを公開した。
- SNS・話題
「バンダイチャンネル」不正アクセス、生成AI悪用か 15歳逮捕 4万6812人が退会処理される
生成AI「ChatGPT」を悪用してプログラムを作り、動画配信サービス「バンダイチャンネル」のサーバーに不正アクセスしたとして、警視庁は15歳の少年を逮捕した。少年は2025年11月、会員4万6812人分の利用登録を解除して退会させ、運営会社にサービスの一時停止を余儀なくさせた疑いがもたれている。運営するバンダイナムコフィルムワークスは当時、不正アクセスによる会員情報の漏えいのおそれを公表し、約1か月半サービスを止めていた。専門知識の乏しい未成年でも生成AIを使えば不正なプログラムを作りうることを示した事件として、SNSで大きな話題になっている。