NTTドコモは9月25日、オンライン専用プラン「ahamo(アハモ)」を12月1日にリニューアルし、月間のデータ利用量に応じた3段階制に変えると発表した。同じ日に、新規受付を終えた料金プランを中心に月額料金を引き上げる。値上げ幅は最も大きいもので月500円(税込550円)となる。

30GB一律から40GB・60GB・120GBの3段階へ

現在のahamoは、月30GBを月2,970円(税込)で使える一律のプランだ。80GBを足す「大盛りオプション」(月1,980円・税込)を付けると、合わせて110GBを4,950円(税込)で使える。

12月1日からは、40GBまでが月2,850円(税込3,135円)、40GB超60GBまでが月3,750円(税込4,125円)、60GB超120GBまでが月4,650円(税込5,115円)の3段階になる。最も安い40GBの区分は、現行の30GBと比べて使える量が10GB増え、税込の月額は2,970円から3,135円へ165円上がる。

大盛りオプションは11月30日で提供を終える。110GBを4,950円(税込)で使ってきた利用者は、12月からは120GBを5,115円(税込)で使う形になる。

段階制では使った量によって請求額が変わるため、ドコモは使えるデータ量の上限をあらかじめ決めておける「上限設定オプション」を無料で用意する。11月1日の時点でahamoを契約していて大盛りオプションを付けていない利用者には、上限を40GBとする設定が12月1日に自動で適用される。この見直しは、すでにahamoを使っている利用者にもそのまま適用される。

旧プランは最大で月550円の引き上げ

料金を引き上げるのは、すでに新規の受付を終えたプランが中心となる。eximo、5Gギガホ・ギガホプレミアなどのギガホ系、OCN モバイル ONE(30GB)が月500円(税込550円)。irumoの3GB・6GB・9GB、5Gギガライトなどのギガライト系、シンプルプラン、カケホーダイプラン、Xiのデータプラン各種、OCN モバイル ONE(20GB)が月300円(税込330円)。OCN モバイル ONE(10GB)が月200円(税込220円)。ahamoが月150円(税込165円)。irumoの0.5GB、はじめてスマホプラン、キッズケータイプラン2・3、ケータイプランなどが月100円(税込110円)となる。

ドコモは改定の理由を「物価や人件費の上昇など事業環境が変化する中で、お客さまに安定したサービスを継続してご提供するため」と説明している。改定の対象となるプランを今契約している利用者も、12月1日以降の利用分から新しい料金になる。

携帯電話の契約内容をめぐっては、情報通信行政・郵政行政審議会が9月に一次答申をまとめ、オプションサービスの説明義務や解約時の意向確認を強める方向を示している(携帯のオプション、説明義務の対象に加える方向 解約時に継続意向の確認も 総務省審議会が一次答申 苦情相談は年6万9448件)。

少ないデータ量の新プランと、60歳以上向けの割引

12月1日には、データ利用量が少ない人に向けた新プラン「ドコモ mini2」も始まる。6GBまでが月2,980円(税込3,278円)、6GB超12GBまでが月4,180円(税込4,598円)の2段階で、家族の間の国内通話が無料になる。家族割引、自社のクレジットカードでの支払い、光回線や電気とのセット割引などを最大まで重ねると、6GBまでを月780円(税込858円)で使える。60歳以上の利用者に対しては、国内通話が定額になる「かけ放題オプション」を月1,800円(税込1,980円)から月900円(税込990円)に下げる。

10月1日からは「ドコモ MAX 60歳以上割」を始める。60歳以上の利用者を対象に、最大3か月間、月最大2,700円(税込2,970円)を割り引く。

海外での利用も変わる。12月1日から、ahamoやドコモ MAXなどの契約者が海外で使えるデータ量を40GBに増やし、海外での利用開始から15日を過ぎても通常の速度で通信できる「海外データ通信日数追加オプション」の提供を始める。

国際比較では低い水準にある中容量の区分

総務省が今年6月に公表した「電気通信サービスに係る内外価格差調査」の令和7年度調査結果によると、2025年12月時点で東京・ニューヨーク・ロンドン・パリ・デュッセルドルフ・ソウルの6都市を比べたところ、携帯電話でシェア1位の事業者の料金では、東京の支払額は月5GBと月20GBの使い方で「低い水準」、月2GB・50GB・100GBで「中位の水準」、データ量が無制限の使い方で「高い水準」となっていた(スマホ料金、東京は月20GBで2974円と6都市中2番目の安さ 無制限は9332円でロンドンの1.9倍 総務省調査)。

今回の改定は、国際比較で低い水準とされた中容量の区分にあたる部分を引き上げる一方、使えるデータ量も増やす内容になっている。ahamoの40GBの区分では、1GBあたりの月額は税込で単純計算して99円から78円に下がる。