6人組グループSixTONESのスタジアムツアー「MILESixTONES(スタジアムツアー)」の大阪・ヤンマースタジアム長居公演が、12月7日午後10時からNetflixで世界独占配信される。Netflixの作品ページには「MILESixTONES(スタジアムツアー)」が2026年の作品として掲載され、ページ内の配信データには配信開始の時刻が協定世界時(UTC)の2026年12月7日13時00分と記録されている。日本時間に直すと同日22時にあたる。
配信対象となる長居公演は、SixTONESの公式サイトのライブ情報によると11月7日(土)と8日(日)の2日間で、いずれも午後5時開演である。12月7日の配信は、公演からおよそ1か月後になる。2日間のどちらの公演を収録するのかは公表されていない。
配信を最初に告知したのは所属事務所のSTARTO ENTERTAINMENT(東京)の公式サイトで、9月19日付の最新情報だった。ただし同サイトは本稿の再確認時点で記事本文を機械的に取得できず、告知文そのものは今回確認できていない。本稿で扱う配信日時と視聴条件は、いずれもNetflix側の作品ページとその配信データで確かめたものである。
配信開始は世界同時の1点 日本22時、ロンドン13時、ニューヨーク午前8時
「世界独占配信」で押さえておきたいのは、配信の開始が国ごとにずらされるのではなく、世界で同じ瞬間に始まるという点だ。作品ページの配信データが持っている時刻はUTCの12月7日13時00分という1点で、各国の視聴者はこれを自分の地域の時刻に置き換えて待つことになる。
UTCと日本の時差は9時間なので、日本では12月7日の22時である。同じ時差のソウルも22時。台北は8時間差で21時になる。ヨーロッパは12月が標準時の期間にあたり、ロンドンはUTCと同じ13時、パリやベルリンは1時間進んで14時だ。北米は11月1日に夏時間が終わっているため、ニューヨークは5時間遅れの午前8時、ロサンゼルスは8時間遅れの午前5時になる。ブラジルのサンパウロは3時間遅れの午前10時である。
つまり日本で見る人にとっては平日の夜10時、北米の視聴者にとっては月曜の朝という時間割になる。日付が変わる地域はなく、どこでも12月7日のうちに配信が始まる。
見るには月額890円から プランは3段階
配信はNetflixの契約者向けで、作品単体を買う形ではない。作品ページには視聴プランが3つ並んでおり、料金と画質はそれぞれ次のとおりである。
- 広告つきスタンダード … 月額890円。画質は1080p。視聴を妨げない程度の広告が入る
- スタンダード … 月額1590円。画質は1080p。広告なし
- プレミアム … 月額2290円。画質は4K+HDR。空間オーディオに対応し、広告なし
もっとも安い広告つきスタンダードでも画質は1080pで、配信される作品そのものは同じである。差は広告の有無と、最上位プランの4K・音響にある。ライブ映像を大画面で音響まで含めて見たいかどうかが、プランを分ける判断材料になる。
3会場6公演のうち収録は長居 東京公演は9月に終わった
公式サイトのライブ情報では、今回のスタジアムツアーは東京・味の素スタジアムが9月19日と20日(午後5時半開演)、大阪・ヤンマースタジアム長居が11月7日と8日(午後5時開演)、神奈川・日産スタジアムが11月21日と22日(午後4時半開演)の3会場6公演で組まれている。東京の2公演は日程どおりなら9月に終わり、残るのは11月の大阪と神奈川である。配信に使われるのは真ん中の大阪公演で、ツアーを締める日産スタジアム公演は対象に入っていない。
同じ「MILESixTONES」の名を冠したアリーナツアーは、福岡・マリンメッセ福岡A館から沖縄まで各地を回った。公式サイトのライブ一覧には東京ドームや京セラドーム大阪を含むドーム公演も並んでおり、今回はそれをスタジアム規模に広げた日程になる。
11月4日発売のDVDは横浜アリーナ公演 配信とは別の映像
長居公演の配信と混同しやすいのが、11月4日に発売されるライブDVD・Blu-ray「MILESixTONES」である。公式サイトの9月16日付の告知によると、収録するのは今年1〜6月に全国11都市50公演を回ったアリーナツアーのうち、3月26日の横浜アリーナ公演2日目で、スタジアムツアーの映像ではない。グループとして最多の公演数だったという。
初回盤には福岡公演1日目からツアーファイナルの沖縄公演までのMCダイジェストや、開演前に会場で流れたCM全8本を収める。通常盤には愛知・香川・北海道・沖縄で「会場別曲」として披露した4曲と、打ち合わせからゲネプロまでを追った計125分のツアードキュメント「Documentary of “MILESixTONES”」が入る。10月16日には、このDVDから横浜アリーナ公演の本編とアンコールの全41曲が音楽配信サービスで配信され始めた。
つまり、アリーナツアーの横浜公演はDVDと音楽配信で、スタジアムツアーの長居公演はNetflixで、と映像の出口が分かれている。発売日の11月4日は長居公演の3日前で、DVDに長居の映像は入らない。公式サイトの新着情報は10月16日付が最新で、Netflix配信の告知は本稿の確認時点でグループ側のサイトには載っていない。
ジャンルは「コンサート」と「ドキュメンタリーシリーズ」 話数や字幕はまだ出ていない
Netflixの作品ページで付いているジャンルは「音楽、国内、コンサート、ドキュメンタリーシリーズ」で、作品の性格を示す語として「エキサイティング」「舞台裏」「ポップカルチャー」が挙がっている。ライブをそのまま流す中継ではなく、リハーサルや準備の様子を織り込んだ構成になる可能性がある。
一方で、作品ページにはまだ出ていない情報も多い。エピソード数と各話の長さ、音声と字幕の言語、ダウンロードして見られるかどうかは、いずれも掲載されていない。配信中の作品のページにはこれらに加え「ダウンロードして視聴できる作品です」といった表示が並ぶので、配信が近づくにつれて埋まっていくと見られる。10月25日の確認時点では、作品ページに「この作品は、お客様の国では現在ご覧いただけません」と表示されており、配信開始まではページで予告を確かめる段階にある。
先行作は本編と舞台裏の2話構成 Snow Manは合計3時間37分
同じ作りは、同事務所のアーティストによる先行作にも見られる。Netflixで配信中の「Snow Man 1st Stadium Live Snow World」は、デビュー5周年を記念したSnow Man初のスタジアムツアーから国立競技場公演を収録した作品で、2エピソードに分かれている。1話目が公演本編で2時間36分、2話目は「-Behind the Scenes-」と題した国立競技場公演までを追うドキュメンタリー映像で1時間1分だ。合わせて3時間37分になる。音声は日本語のみで、字幕に英語、日本語、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、中国語(簡体字)が用意されている。ダウンロードしてオフラインで見ることもできる。
もう1本の「COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE」も同じ2話構成である。作品説明によれば、STARTO ENTERTAINMENT所属アーティスト12組の総勢73人が3年ぶりに東京ドームでカウントダウンコンサートを開き、松岡昌宏と堂本光一をサプライズゲストに迎えて全34曲を披露した。1話目の本編が2時間6分、2話目の「Behind the STARTO to MOVE」が1時間48分で、2話目はリハーサルや当日の様子に密着した舞台裏の映像である。出演者欄に並ぶのはNEWS、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、timelesz、中島健人、A.B.C-Z、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子で、音声と字幕の構成はSnow Manの作品と同じだった。
2作とも、公演そのものと舞台裏を別の話に分けている。「MILESixTONES(スタジアムツアー)」のジャンルに「ドキュメンタリーシリーズ」が入っているのは、同じ形を取ることを示しているとみてよい。
事務所のライブ映像、配信は定番に
Netflixでは先行2作の関連作品として、STARTO所属勢が出演する「WE ARE! Let's get the party STARTO!!」や「連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME」も並ぶ。STARTO ENTERTAINMENTは会社概要によれば2023年10月17日の設立で、資本金は2000万円、代表取締役CEOは鈴木克明氏である。発足からまだ3年に満たないが、所属グループの大型ライブを動画配信サービスに出す例はすでに複数に及んでいる。
ライブ映像だけでなく、Netflixは国内向けの連続ドラマにも力を入れている(Netflix「ダウンタイム」配信開始 美容医療が舞台、松岡茉優と仲里依紗がW主演で全8話一挙 現実の相談は2024年度に1万件超)。劇場公開作を配信に乗せる動きも続いており、配信プラットフォームごとの独占が映像の見どころを分ける形になっている(劇場版「チェンソーマン レゼ篇」、公開1年でPrime Video独占配信 国内は103日で興収100億円・動員655万人)。
会場に入れる人数はスタジアムでも1公演あたり数万人にとどまる。配信はその枠を外し、チケットが取れなかった国内のファンにも、公演が行われない国の視聴者にも同じ瞬間から同じ映像を届ける。UTCの12月7日13時という1点が、その同時性の正体である。
