札幌市の積雪が7日未明、4時間で0センチから10センチに増えた。今季初めての積雪で、前日の最高気温は15.8度だった。サハリン付近で急速に発達する低気圧が東へ進み、北海道付近は8日にかけて冬型の気圧配置が強まる。札幌管区気象台は8日明け方にかけて暴風に、8日昼前にかけて高波に警戒するよう呼びかけている。

札幌は未明の4時間で積雪0から10センチに

気象庁のアメダスによると、札幌の積雪は7日午前2時に0センチだった。午前3時に3センチ、午前4時に8センチと増え、午前6時に10センチに達した。その後は午前9時まで10センチのままで推移している。

気温も一晩で大きく下がった。札幌の6日の最高気温は15.8度だった。7日は午前0時の1.9度から下がり、午前2時に氷点下0.1度と氷点下に入った。午前7時には氷点下1.1度を観測し、午前9時の時点でも氷点下0.7度にとどまる。札幌の11月7日の平年値は最高気温が11.3度、最低気温が3.6度で、朝の気温は平年の最低気温を4度以上下回っている。

気象庁の日別の記録では、札幌は10月1日から11月6日まで積雪の値が無く、7日が今季初の積雪になる。平年の積雪の初日は11月9日で、これより2日早い。積雪1センチ以上に限った平年の初日は11月12日で、5日早い計算になる。雪そのものは10月27日夜の天気概況に記載があり、平年の初雪は10月28日である。

10センチ到達は1996年以降で2番目の早さ

積雪の始まりが平年より早い年は珍しくない。今回の特徴は、最初の積雪で10センチに届いた点にある。

気象庁の札幌の日別値で1996年から2025年までの11月を調べると、7日までに最深積雪が10センチ以上になった年は2016年だけだった。この年は11月6日に23センチを記録している。10月の最深積雪の上位10位には1996年以降の10センチ以上の値が無く、今年の7日は1996年以降で2016年に次ぐ早さになる。昨年は11月8日に12センチを観測しており、2年続けて11月上旬に10センチ以上の雪が積もった。

一方で、2019年から2022年までの4年間は、11月中に積雪が10センチに届かなかった。同じ30年間のうち11月中に届いた年で最も遅かったのは、2001年と2006年の11月30日である。10センチに達する時期は、年によって3週間以上の差がある。

年 11月に初めて10センチ以上になった日 その日の最深積雪
2016年 11月6日 23センチ
2017年 11月18日 12センチ
2018年 11月23日 11センチ
2019〜2022年 届かず -
2023年 11月24日 14センチ
2024年 11月24日 12センチ
2025年 11月8日 12センチ
2026年 11月7日 10センチ(7日午前9時の速報値)
札幌で11月に積雪が初めて10センチ以上になった日出典: 気象庁「過去の気象データ検索」札幌の日ごとの値、アメダス

札幌の11月の最深積雪で過去最大は1912年11月29日の57センチで、近年では2015年11月25日の44センチが上位に入る。

深川で23センチ、日本海側で多い所50センチの予想

雪は札幌だけではない。午前9時のアメダスでは、道内の38地点で1センチ以上の積雪を観測した。最も深いのは空知地方の深川の23センチで、札幌の10センチ、旭川の9センチ、喜茂別の7センチが続く。

札幌管区気象台が7日午前4時56分に出した北海道地方気象解説情報によると、北海道の上空約1500メートルに12月上旬並みの寒気が入る。7日午前6時から8日午前6時までの24時間降雪量は、多い所で日本海側北部が50センチ、日本海側南部が40センチ、太平洋側西部が30センチの予想だ。地方別では、後志が40センチ、空知が30センチ、札幌を含む石狩が20センチとなっている。

気象台は日本海側北部に対し、8日明け方にかけて大雪による交通障害に十分注意するよう求めた。7日早朝の府県天気概況は、宗谷、上川、留萌の各地方について7日は雪でふぶくと予報している。上川地方には大雪への注意が呼びかけられ、雪の降り方や積雪の状態によっては、日本海側を中心に暴風雪となるおそれもある。

石狩・空知・後志地方の解説情報は、8日にかけて湿った雪が降ると見込む。全道の情報でも、日本海側や太平洋側西部を中心に電線などへの着雪に注意するよう促した。北海道電力ネットワークの停電情報は、7日午前の確認時点で「現在、停電は発生しておりません」と表示していた。

えりも岬で瞬間風速36.4メートル、波は7メートルの予想

風は6日夕方から強まっている。6日午前0時から7日午前4時までの最大瞬間風速は、えりも岬で36.4メートル(6日午後5時46分)を観測した。浦河町潮見町が34.0メートル、奥尻町稲穂が30.9メートルと続く。

北海道の最大瞬間風速(6日0時〜7日4時)(メートル)

えりも岬36.4浦河34.0奥尻30.9室蘭29.8留萌28.7浜益27.0
出典: 札幌管区気象台「北海道地方気象解説情報」第5号(アメダス速報値)
数値で見る(単位: メートル)
項目メートル
えりも岬36.4
浦河34.0
奥尻30.9
室蘭29.8
留萌28.7
浜益27.0

7日に予想される最大風速は、陸上で20メートル、海上で23〜25メートルで、最大瞬間風速はいずれの海域・地域でも35メートルだ。8日も日本海側南部と太平洋側西部の陸上で20メートル、最大瞬間風速35メートルを見込む。

波の高さは7日、日本海側の北部と南部、太平洋側東部、オホーツク海側南部で7メートルに達する予想で、8日も太平洋側東部とオホーツク海側南部は7メートルが続く。各地の府県天気概況は、6メートル以上の海を「大しけ」と表現している。

暴風への警戒は地域ごとに期限が異なる。石狩北部は8日明け方にかけて、宗谷北部と利尻・礼文は7日夜遅くにかけてだ。7日朝までの警報の電文では、留萌、胆振、日高、檜山の各地方でも暴風への警戒が呼びかけられた。気象台は解説情報で「低気圧の発達の程度によっては暴風や大しけとなる地域や期間が拡大するおそれがあります」と伝えている。

JR北海道は倒木などで一部運休、7日は立冬

交通にも影響が出た。JR北海道の列車運行情報によると、7日朝に室蘭線の長和駅構内で、長万部発苫小牧行きの普通列車が倒木と接触した。この影響で一部の列車に遅れと運休が出ている。

根室線では滝川〜赤平駅間の信号場で線路の分岐器が切り替わらなくなり、一部の列車が運休した。滝川〜富良野駅間は上下線とも午前8時45分ごろに運転を再開している。運行情報には、これらの原因と今回の気象との関係は書かれていない。8日分の運行情報には、午前9時40分の時点で運休や遅れの掲載は無い。

低気圧は7日にオホーツク海を東へ進み、8日には千島近海から千島の東へ抜ける見込みだ。札幌を含む石狩・空知・後志地方の8日の天気は曇り一時雪、上川地方は雪でふぶきのち曇りの予報である。

暦の上では7日が二十四節気の「立冬」にあたる。国立天文台の暦要項によると、太陽黄経が225度に達する時刻は午後6時52分だ。次の北海道地方気象解説情報は7日午後4時ごろに発表される予定となっている。