群馬県館林市の市議会議員選挙が9月20日に投開票され、定数18に対して立候補した32人のうち18人が当選した。館林市選挙管理委員会の発表によると、投票率は47.61%で、前回・令和4年(2022年)の46.36%から上がった。当日有権者数は5万9486人で、内訳は男性2万9519人、女性2万9967人だった。

開票はダノン城沼アリーナで午後8時から行われ、午後9時50分に確定した。

最多は2059票、当落の境目は44票差

最も多く票を集めたのは秋元よしあき氏の2059票で、2位の谷田川あきよし氏1668票に400票近い差をつけた。以下、しぶやりつ子氏1406票、田辺じゅんこ氏1397票、岡野ようこ氏1369票、西城隼人氏1367票と続く。

一方で、当落の分かれ目はごく薄かった。18位で当選した渡辺みつのり氏の776票に対し、次点となった小林ただや氏は732票。その差は44票にとどまった。さらにその下も飯塚たつや氏720票、さいとうこういち氏685.061票、岩上ひろし氏680票と数十票刻みで並ぶ。当選圏の下位から落選圏の上位まで、800票前後の帯に10人近くがひしめいた。定数18に32人が挑む競争率1.78倍が、下位の混戦となって表れた形になる。

午後6時の22.53%が、確定で47.61%に

今回の選挙で、館林市は投票所の閉鎖時刻を通常の午後8時から1時間繰り上げ、午後7時までとした。投票所は市内25か所で、期日前投票は9月14日から19日まで受け付けた。

市選管が公表した時間ごとの投票率は、午前10時6.18%、午前11時9.72%、午後2時16.00%、午後4時19.51%、午後6時22.53%と推移し、確定は47.61%だった。午後6時から閉鎖までの1時間を差し引いても数字がほぼ倍になっており、これは集計の最後に期日前投票分が加算されるためとみられる。投票日当日に投票所へ足を運んだ人と近い規模の有権者が、前もって票を投じていた計算になる。

館林市の市議選の投票率は、平成26年(2014年)が51.06%、平成30年(2018年)が43.85%、令和4年が46.36%と推移してきた。長期的には5割を割り込んだ水準で下げ止まっており、今回は12年前の水準にはなお届いていない。

得票に付いた小数点の意味

今回の開票結果では、4人の得票数に小数が付いた。吉野たかし氏が838.147票、吉野みちひろ氏が332.852票、さいとうこういち氏が685.061票、斉藤しんいち氏が311.938票である。

これは「按分票」と呼ばれる仕組みによる。公職選挙法は、投票用紙に書かれた文字だけではどの候補者のものか決められない票について、該当する候補者それぞれの得票数に応じて割り振るよう定めている。館林市議選では「吉野」とだけ書かれた票、「斉藤(さいとう)」とだけ書かれた票がこれにあたり、姓が重なる2人の間で得票比に応じて分けられた。小数第3位まで計算するため、合計の端数が1票に満たない形で残る。

同じ姓の候補者が複数立つ選挙では珍しくない処理だが、今回のように数十票差で当落が決まる選挙では、按分の結果が順位を左右することもある。候補者が投票用紙に「名前まで書いてください」と繰り返し呼びかけるのは、このためだ。